1.カスタネダの研究(?)手法
・科学ルールに従えば学問として認められるが真実が見えない。真実を見ようとすればルールを破らねばならなくなる。"科学によって生きている石を殺す“(北米インディアンの老人の言葉)
・論理的構築物ではなく、プロセス全体を提起してともに考える共通の場の設定を試みた
・情報提供者に近づきすぎて「観察者‐対象」という科学というゲームのルールを破る。
・ルポタージュによって目の前に起きる様々なできごとを報告し哲学にまで昇華することに挑んだ
2.エリアーデとカスタネダ(E・ファースト)
【共通点】
自文化的視点から脱却した視点からシャーマニズムを理解しようとした
・ミルチア・エリアーデ(1907年3月13日 - 1986年4月22日)…ルーマニア出身の宗教学者、哲学者、作家。宗教的経験の普遍的な構造を探求することを目的としており、特に「聖」と「俗」の概念を提唱。この理論では、聖なるものが人間の意識や文化において特別な役割を果たし、俗なる日常生活とは異なる超越的な体験を提供するとした
神話や儀礼の分析を通じて、宗教的経験が人間の存在意義や宇宙の秩序を理解する鍵であると考えた。代表的な著作『聖と俗』『永遠回帰の神話』『シャーマニズム』など
シャーマニズムの神話の内的な意味を明らかにしながら現実が一つのフィクションであることを示した。
・カスタネダ…シャーマンの意識・日常の行動・世界観をルポタージュとして示した(上記)
3.カルロス・カスタネダの謎
・ドン・ファンシリーズ
・著書のその背景となった社会についてはおろか本人のこと自体一切具体的に書かれていない。
・晩年は古代メキシコのシャーマンの知恵を基にした体操で、健康や意識の向上を目的としていた「テンセグリティー」と呼ばれる身体運動の体系を推進した。
メキシコでのバス衝突事故で死んだ、1966年に数か月間U C L Aメディカル・センターで精神病患者としてすごした、1988年に肝臓がんで亡くなったとも言われていて、何が本当なのかわからない。
・ドン・ファンは架空の人物ではないかという疑問を引き越した
【参考文献】
植島(1981)カスタネダと宗教学,関西大学学術リポジトリ31(2)11
【ベストコメント】
どんどん闇が楽しくなるのも面白かったです
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