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【霊の世界】キリスト教と土着信仰の共存

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1.キリスト教における「悪霊の追い出し」 ・キリスト教の特徴として悪魔の力、闇の勢力との「霊的な戦い」というテーマを強調する ・悪霊の役割…情緒的、心理的な病、克服困難な罪深い習癖を人間に与える。過去の世代におけるさまざまな行いの悪魔的な影響、先祖の呪い、オカルトやニューエイジへの関わりにも関係している。<心理的な病や情緒的問題に対する一種のメタファー> 「罪悪」の観念 キリスト教における「罪」は現実な形をとって顕在化するとされている。 例)妬み、殺人、紛争、詐欺、悪意、醜聞、嫌悪、 悪口、傲慢、横柄、自慢、違反、不信、怒り、性的不道徳など → 怒りの精霊、ふしだらな精霊、肉欲の精霊であり人間の罪悪に関連づけられ儀礼的に排除することでもって清められる 2.キリスト教徒にとっての癒し 【身体は、聖霊が宿る「家」】 「精霊=罪悪」を身体の外部へと排除し、「聖霊=善」を身体の内部へと導入することで、人々は「神の王国」へと向かうことが可能になるという。 「悪魔祓い」…癒しの一形態。一種の「内なる」癒しとしてみられるような「悪霊の追い出し」を通して表現される。ただし、キリスト教徒は悪霊に「憑依された」のではなく、「圧迫された」のだとされる。 3.キリスト教と土着アニミズムの共存 参考:Samuel Hio-Kee Ooi「中国人の視点からみた戦略レベルの霊の戦いの研究」(2006) ・霊の戦い、福音主義という名のもとに、「戦略レベルの霊の戦い(Strategic Level Spiritual Warfare = SLSW)」「地域霊(territorial spirits)」「霊的地図(spiritualmapping)」といった言葉が1990年代以降、世界各地のキリスト教会に普及 ↓ 一方、マレーシア、サバ州コタキナバルの華人社会では熱心なキリスト教徒が増加しているが、伝統的なアニミズムの世界観も残っている。儀礼慣行、さまざまな神々の崇拝がある(乩童ji-tong:霊媒)への信仰も盛ん。 ・中国宗教からキリスト教へと改宗した華人キリスト教徒は伝統的な信仰を失いつつある一方で、精霊の世界とは無縁の西欧的なキリスト教を保持していない ↓ キリストの「神の王国」と中国宗教の精霊界には大きな隔たり ↓ 「憑依する主体の転換」…霊的な存在が憑依することで人は聖化されるという一貫性が保持されている 霊媒信仰からカリスマ運動への改宗=「精霊の憑依」(中国)から 「聖霊の憑依」(キリスト教)へ…「憑依する主体の転換」…霊的な存在が憑依することで人は聖化される 【参考】 杉井(2022)シャーマニズムとニューエイジ・スピリチュアリティ,駒澤大学『文化』第40号 【ベストコメント】 キリスト教にも色々あると思いますが、祖父が集会に参加して、具合が悪くなり外に出ると黒いものを吐いてしまったらしいです。そしたら、心配した人が出てきて、それは悪魔が出た証拠です、と言われたらしいです…。 #キリスト教 #アニミズム #聖霊 #精霊 #憑依 #オカルト #ニューエイジ #悪魔
4月27日
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