1.対話とは何か
・対話(dialogue)の語源…ギリシャ語の「διά-λογοςディア-ロゴス」であり「言葉、言葉の意味 λογος」を「〜 を 通 じ て διά」人と人とが交わるという意味(Bohm 1996)。
例)ソクラテスの対話ギリシャ時代の二人以上の人が問答し「哲学」する,プラトンの対話篇のように文学的表現として主題について論争的に考えていくなど。
2.現代の対話
・構成的エンカウンターグループ(C.ロジャース)
・対話を通じた組織学習、変革(物理学者のD.ボーム)
・教育現場の参加型学習・組織学習や変革のため、セラピー文脈でのエンカウンターグループやオープンダイアローグ
・色々な人が集まる文化交流…哲学カフェ等
→ 議論や討議より、自由で、安心して参加できるコミュニケーションの形態
【現代の対話の特徴】
・結論や合意をめざさずオープンエンドであり、どの意見が正しいか、誰が論争に勝つかといったことを決するものではない。
・自分の意見をただ主張し、通そうとするのではなく、相手の考えを「聴く」ことが重視され、共感的で、信頼できる対話者同士の関係性を作ることが重視される。
3.『対話』の基本的条件
・オープンエンドであること
・安心して自由に参加できること
↓
対話者が自分の立場や前提に固執する対立的関係を避け、「自己一致した、率直な交流」を行えるようにする。
肯定的、共同的関係を築くことによって、それぞれの自己発見や成長、また集団的な関係の変容が起こることが共通に期待されている。
【参考】
高橋(2017)哲学対話とスピリチュアルケア, Osaka University Knowledge Archive
【ベストコメント】対話と会話の違いはなんですかね
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