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【哲学が問う】正しさとは?

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1.「正しさ」を巡って対立しているとき ・「正しさとは〜である」「〜と考えるべきである、〜と考えるのが正しい」という自分の前提に囚われて相手と自分との間につながりを見出すことはできない。 → 言葉や思考、思想は時に人を分断する 2.「正しさ」から「意味の共有へ」 ・D.ボーム…対話にとって重要なことは立場や前提の対立を超え「意味を共有する」こと ・森田伸子(教育哲学者)…対話とは人がすでに「共有」してしまっている「意味」を探求することで、人と人とのつながりをもう一度見出す過程。「何が正しいかということについては、さまざまな思想があり、それぞれの思想を共有する人々は対立しあう集団をなして互いに闘いあってきました。しかし「正しい」とは一体どういうことなのか、私たちが 「正しい」という言葉で意味しているものとはどのようなものなのか、この「意味」を問う過程 には、対立より共同が、闘いよりつながりがあります。対立しあうさまざまな「正しさ」を、丁寧に、辛抱強く吟味していくとき、対立を超えた「正しさ」の意味を私たちが共有していることに少しづつ気づいていく。 それは言葉によって見失われていた、人と人とのつながりを、ほかならぬ言葉によって、もう一度見出す過程である、と言えるでしょう。」(森田2011) → 現象学的な「意味」でありそれぞれの人への多様な現れの中に共通しているもの 3.「正しさ」を越えて繋がるために必要なこと ・自分の思考の前提に気づき、固執するのをやめること → 自分と相手は「正しさ」 という言葉、あることを正しいと感じるという経験も含め、実は多くのものを共有していることに気づくことができる ・「何を正しいと思ったか、その人の経験のなかで正しさはどう現れているか」自体は多様である前提を理解しつつ、同じ「正しい」という言葉を使って互いに話し、考え、なんらかの共通性や統一性を探求する。 ・哲学対話における問答を通じて共同の世界の探索であり、世界や生の意味を共に「味わう」「吟味 investigation」 ※ 対象の精査ではない 【ベストコメント】 「今日のベストコメントは『バウムクーヘン』」 【参考】 高橋(2017)哲学対話とスピリチュアルケア, Osaka University Knowledge Archive #哲学 #哲学対話 #対話 #ダイアログ #カウンセリング #正しさ #正解 #プロセス #思考 #カウンセリング #公認心理師 #臨床心理士 #心理学
6月13日
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