#0141 辻村深月『朝が来る』(文藝春秋)
栗原佐都子は東京のタワーマンションの上層階に夫と息子の3人で暮らしている。
夫は大手建設会社勤務でいつも忙しく働いている。
息子の朝斗は6歳。来年から小学生になる。
そろそろお迎えに行く準備をしなくてはと思っていたら、幼稚園から電話がかかってきた。
息子に何かあったのかと血の気の引く思いがした佐都子だが、
幼稚園の先生から告げられたのは予期せぬことだった。
朝斗の友だちの大空(そら)くんがジャングルジムから落ちた、
そして大空くんは朝斗くんに押されたと言っている、と。
朝斗はどちらかといえばおとなしい子だ。
そんなことをする子ではないと、佐都子は思う。
しかも朝斗は「ぼくは押していない」とはっきり言っているのだ。
大空くんは同じタワーマンションに住んでいる。
ママ友である大空くんのママとは、幼稚園の送迎の都合がつかないときは、
互いにカバーしあったりもしている。
ここで朝斗を信じるのは、大空くんが嘘をついていると言っているに等しい。
ママ友同士の付き合いに亀裂が走るだろうが、佐都子は朝斗を信じることにした……
(辻村深月さん『朝が来る』の出だしを、私なりにご紹介しました)
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