#0143 木内昇『かたばみ』(角川書店)
物語の中心人物の一人、山岡悌子。
岐阜の実家を出て上京し、日本女子体育専門学校で槍投げの選手として頭角を現した。
オリンピック代表に選ばれるほどの実力を持っていたが、戦争によって東京オリンピックは中止。現在は大学を中退し、国民学校で体育を教えている。
堂々とした体格とさっぱりした気性の持ち主で、生徒を平等に導こうとする悌子だが、教員の仕事はあくまで「腰掛け」のつもりだった。
彼女には、幼い頃から「将来結婚するもの」と信じて疑わない相手がいるからだ。
その相手は、幼なじみの神代清一。
高校野球で甲子園に出場し、早稲田大学野球部でも活躍した有望な投手である。
二人は子どもの頃からキャッチボールをし、清一は「悌ちゃんは特別な女の子だ」と言ってくれた。
ある日、戦況が厳しさを増す中、久しぶりに清一から呼び出される悌子。
入隊を志願したという彼は、「兵隊になる前に、結婚だけはしておきたい」と切り出す。
ついにプロポーズか――そう思った悌子だったが……。
(木内昇さん『かたばみ』の出だしを、私なりにご紹介しました)
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