今回の本は『マチズモの人類史』。
著者:イヴァン・ジャブロンカ
訳:村上良太
https://www.akashi.co.jp/book/b644154.html
フランスの歴史学者が、男らしさを歴史的観点でたどり、家父長制と決別して新しい男性性を作ろうと提案する一冊。
男性性・女性性について深く考えさせられました。
【話すこと】
・男性性と女性性とは?生物学的性別ではなく、社会的規範によって作られるイメージ
・支配する男性性と支配しない男性性。ジェンダー論について
・収入に合わせた家事分担問題。女性の収入が低い→女性の負担増→構造が再生産される
・24時間は誰にとっても平等な価値。仕事、趣味、寝る、何をしていても対等だと思っている
・大人になってから変えるのは難しい「あるべき論」。社会をよくする視点と個人の視点だと最適は変わる気がする
・男性の方が「男はこうあるべき」に縛られている気がする。女性は解放運動の歴史があって柔軟
・たかしおの思い出「男なのに弱っちい」「守れるのか」と言う声が多かった
・男性の平均寿命の短さに男性性が影響している可能性。支配的・暴力的男性性は自分にも向く
・「あるべき論」の根深さ。そうじゃない方がいいのはわかっていても、自分たちの周りにそういう声が少ないと主張するのは難しい
・男性性は今後どうなるのか?支配的男性性はどんどん機能しなくなっている
・強さやエネルギッシュさは男らしいではなく、人間としての美徳。男女は単なる性別。性別と一緒くたにしない方がいいよね
・そんなニュートラルな世界になったら創作活動や文芸作品はどうなるだろう?
・男性か女性かは一番に来なくていいんじゃない?個人を見る時の粒度としては後の方でいい
一言
男性も女性も「あるべき論」に縛られずに生きられるように
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