バランスで評価するこの回では、人間や健康を「カテゴリー」や「部分」だけで判断することの危険性と、全体的なバランスを整えることの重要性が説かれています。
1. カテゴライズによる評価への違和感ホストは、人間を統計や属性(性別、年齢、出身など)で分類(カテゴライズ)して評価することに対し、否定的な見解を示しています。
• 個性の無視: 構造やデータだけで人を判断しても、目の前の個人(クライアント)には当てはまらないことが多いと述べています。山登りに例え、頂上へのルートは無数にあり、その人だけの正解を見つける必要があるとしています。
• 恋愛と医療の比喩:
◦ 医療: 医師が患者の目を見ずにモニター(数値)だけを見て診察することへの疑問。
◦ 恋愛: 「身長や年収が条件に合うから好き」と言われても嬉しくないように、人間は「その人自身の個性」を見てほしいと願うものです。
2. 五感のバランスとコミュニケーション前回のトピックを振り返り、五感のどれか一つだけが突出して鋭く、他が鈍い状態はバランスが悪いとしています。
• 例えば「聴覚」だけが過敏だと、相手の声質が生理的に不快なだけで、話の内容まで信用できなくなるといった弊害が生まれます。互いの五感のバランスが整っていることで、初めてスムーズな意思疎通が可能になります。
3. 「桶(おけ)の理論」と身体の仕組み栄養学における「ドベネックの桶(リービッヒの最小律)」を例に挙げ、バランスの重要性を説明しています。
• 桶の理論: 桶を作る複数の板のうち、一番短い板の高さまでしか水はたまらない。同様に、特定の栄養素(ビタミンCなど)だけを過剰に摂取しても、他の必須栄養素が不足していれば、効果は低いレベルに合わせて漏れ出てしまいます。
• トレーニングへの応用: ベンチプレスで大胸筋だけを鍛えても、手首や体幹など、それを支える他の機能が弱ければ、実際の動作(押す力)としては機能しません。一部の筋肉だけが強すぎると、かえって全体のバランスを崩します。4. 人生と「弱点」の底上げこの考え方は、仕事や人生全体にも適用されます。
• ワーク・ライフ・バランス: 仕事だけが完璧でも、健康や時間がなければ人生の満足度は下がります。
• 結論: 人より優れている「得意な部分」を伸ばすことも大切ですが、全体の容量(パフォーマンスや健康)を上げるためには、「一番低い板(苦手な部分・マイナス要素)」を少しずつ底上げしてバランスを整えることが、怪我の予防や人生の質の向上に不可欠であると結論付けています
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