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快食ボイス782・チャレンジを自分に課すのがGWの歩き旅

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今年のGWは西へ 毎年ゴールデンウィークには長距離の歩き旅をしている。去年は広島市内から東方面へ、旧山陽道(西国街道)を福山市の神奈部宿まで歩いた。1日45キロ前後、3日間で計140キロほど。毎日フルマラソン以上の距離を歩き続けた。しかも旧街道は2号線と違って山道や峠越えも混じっているので、ただの舗装路とはわけが違う。途中でフラフラになりながら歩いた記憶がある。今年はその反省を踏まえて、少し距離を抑えることにした。西方面、つまり広島から山口方向に向かう。初日は大竹まで、2日目は玖珂まで、3日目は周南市(旧徳山市)の徳山駅を目指す。1日あたりだいたい35キロ程度なので、去年よりは余裕があるはずだ。ただし最終日は雨の予報も出ているので、状況によっては櫛ヶ浜など山陽本線の途中駅で切り上げることも考えている。行ってみないとわからない、というのが正直なところだ。 雨と靴の問題 天気はギリギリ持ちそうではある。今日はまだ雨が降っているが、明日の朝には止みそうだ。5月2日はなんとか晴れる予報で、3日がまた雨。ただ今回は3日しか歩かないので、最終日に振られてもあとは帰るだけとなる。問題になるのは、初日や2日目に雨に降られることだ。特に靴。ウェアならある程度何とかなるが、靴が濡れると翌日までに乾かすのが難しい。濡れたまま歩き続けることになれば、マメや擦れの問題も出てくる。去年は逆に暑すぎた。途中でフラフラになるほどの暑さで、正直あれはきつかった。その点では今年は多少マシかもしれない。暑さよりは雨の方が、まだ対応できる余地がある。 苦の坂という古戦場を越える 今回の歩き旅で最も楽しみにしているのが、苦の坂古戦場だ。大竹から岩国へ抜ける山の中にある。ここは幕末、第二次長州征討(禁門の変の後、幕府が再び長州へ攻め込んだ戦い)における4つの戦場のうちのひとつだ。この戦いで長州藩は、幕府軍を完全に退けた。 3,500対150,000という非対称な戦い 第二次長州征討では、西郷隆盛が仲介役として広島に入り、まず岩国の吉川家を訪ねた。吉川氏は毛利の分家にあたるが、中立的な立場を取っていた。そこで西郷が話し合いの機会を作ったわけだが、それ以前に幕府はすでに15万の大軍を動員して四方から長州を攻める体制を整えていた。しかし長州はこれをわずか3500の兵で迎え撃ち、各地で撃退する。苦の坂もそのひとつで、ここでも長州が勝利した。最終的には小倉城が落ち、幕府軍が押し返される形で戦いは終わる。徳川家茂の死も重なり、幕府はそのまま戦争をやめた。 武威の論理が機能しなくなった幕府 この出来事が、明治維新へとつながる一番の分岐点だったと、僕は読んでいる。徳川幕府が260年にわたって日本を治めてきた根拠は、つまるところ武威の論理だ。戦国時代の暴力装置として機能してきた権威が、泰平の世が続くうちに完全に形骸化してしまった。15万の軍を率いながら、それをまともに動かすことができない。将軍家がもはや暴力装置として機能していないことが、誰の目にも明らかになってしまった。一方で薩摩や長州は、ずっと戦国ルールで動いてきた。薩摩は関ヶ原の退却戦で、徳川家康のすぐ横を突き破って帰ったという逸話を持つ。それ以後も薩摩という国は、武士の論理を手放さずに続けてきた。薩摩示現流のような剣術文化もそのひとつだ。 長州もまた、毛利家が一度は完全にお取り潰しになりながら、吉川氏が土地を譲り渡すことでかろうじて繋ぎ、その中で武威の根を枯らさなかった。だから明治維新の時に、本物の武士が最も残っていたのはこの両藩だった。 苦の坂という古戦場を越えていくとき、そういうことをぐるぐると考えながら歩くことになる。おそらく現地に行っても石碑ひとつあるかないか、というくらいの場所だと思う。でも、だからこそ面白い。何もない場所に歴史の重さを感じながら歩くのが、この旅の醍醐味だ。 年に1回、自分に課すチャレンジ こういう旅を毎年続けているのは、ただ楽しいからだけではない。1年に1回、自分の体力がきちんと維持できているかを確認する機会でもある。1人で歩くので、トラブルが起きても全部自分で解決しなければならない。それに耐えられる強さが今の自分にあるかどうかを、毎年確かめている。 ウルトラマラソンやトライアスロンの前日もそうだが、こういうチャレンジの前夜はなかなか眠れない。緊張というか興奮というか、眠りが浅くなる感覚がある。おそらく今夜もそうだろうと思う。ただ、それも含めて楽しい。 走ることへの、遠い目標 話は少し変わるが、最近少しずつ体の調子が戻ってきている。少し前まで、上半身をひねっただけで猛烈な痛みが走ることがあった。それがストレッチを続けるうちに、だいぶ楽になってきた。もしかしたら2年後くらいには、広島市内で予定されているフルマラソン大会に出られるかもしれない。タイムは5時間かかっても構わない。ただ完走できるかどうか、というところを目標にしてみたい。歩き旅で1日35キロを歩いていれば、フルマラソンの距離は十分に視野に入る。そういう確認も、この旅の目的のひとつだ。 道中は音声配信で 歩いている間はスマホしか持っていないので、文字起こしはできない。ただ音声配信だけはしようと思っている。マイクではなくiPhoneに直接話しかける形なので音質は悪くなるが「こんな道を歩いてきたよ」という報告を届けられればと思っている。ゴールデンウィークにお時間があれば、聴いてみてもらえると嬉しい。
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