PCITに取り入れたい心理療法②
1.動機付け面接法(MI)
・クライアントが治療にコミットすることを促しながら、両価性を解決する
・変化に焦点を当てた行動を特定し、それ エビデンスに基づく治療アプローチである MIで 用いられる主な戦略には、両価性を解消し変化への動機を高めるための「オープンエンド質問・肯定 的反応・反映・要約(OARS)」が含まれる。
・MIでは 、クライアントへの 共感 、抵抗への柔軟 な対応、表明された目標と現在の行動の乖離を非対立的かつ肯定的な方法で指摘することも重要。
2.MIで何が期待できるか?
・保護者はPCITで求められる期待や実践スキルが困難で時間のかかるものと感じることが多く、これが治療離脱の要因となり得る。
・保護者が批判されていると感じる度合いを減らし、より動機づけられるよう支援し、より支援的で協力的な雰囲気を促進する可能性
・MIを用いて保護者に目標を想起させることが宿題(HW)や特別な時間の練習を継続し、治療中の困難な局面を乗り越えるためのコミットメントを高める可能性
・PCITを開始するとき両価性への対応、宿題遵守の改善、 治療のCDIおよびPDI段階における自己効力力感の向上、離脱リスクの低減のために、 一般的な障壁への対処 PCIT内でMIを活用できる
3.PCITとMIの相性(Chaffinら)
・PCITと標準的な講義形式の育児トレーニング群2つの育児プログラムに動機付け介入を行って効果を検証。結果、ベースライン時点で低~中程度の動機付けを示した保護者が、PCITと動機付け前処置を併用した場合、治療継続率が有意に上昇。(ただし、初期の動機付けが比較的高い保護者では効果が見られなかったか、むしろ逆効果)
・PCITを完了した参加者では自己動機付け群に続いて継続率が向上したものの、標準的な講義形式の育児訓練群ではその傾向が認められなかった。
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改善要因はMIとPCIT両方の好ましい相互作用による可能性
・事前治療としての動機付け強化介入は、低動機や両価性を示す家族にとって有効な選択肢となり得る。
・MIに基づく介入後の変化への準備態勢の高まりが、PCITの行動・変化指向的アプローチへの適応を促進する。
【参考】
Amber Ufford 1,
Tali Wigod 2,*, Joy Shen 2 , Alec Miller 2 and Lata McGinn(2022)A Qualitative Analysis of Attrition in
Parent–Child Interaction Therapy,nt. J. Environ. Res.
Public Health 2022, 19, 14341