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快食ボイス833・旅のしおりをAIに作らせる時代になった

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二十数年ぶりの韓国へ この夏、久しぶりに韓国へ行ってみようと思っている。 ソウルだ。 よく通っていたのは、たしか二十代の前半から三十代の初めにかけて。 もう正確には覚えていないが、あの頃は年に一度は必ず足を運んでいた。 それが気づけば二十数年、ずいぶん間が空いてしまった。 --- かつての韓国、そして「チョッパル」 一番最初に通っていた頃は、まだ反日の空気が強い時代だった。 僕は広島のYMCAで韓国語を習っていたので、向こうではできるだけ現地の言葉で喋ろうとしていた。 友人と話していると、日本統治時代を知っているようなおじさんが近づいてきて、こう言われたことがある。 「チョッパルがウリマルを喋るな」と。 チョッパルとは豚足のことだ。 昔の日本人が履いていた足袋の形が豚足に似ている、というので、日本人を揶揄する表現として使われていたらしい。 ウリマルは「我々の言葉」、つまり韓国語のことである。 友人は「そんなことを言うものじゃない」とたしなめてくれたが、僕はその場で複雑な思いを抱えていた。 ポリティカルコレクトネス的には、たしかにその発言は許されないのかもしれない。 だが、その人にはその人の歴史がある。 個人の経験や体験というものは、正しさの物差しだけで否定できるものではないのだ。 韓国における反日は、語り始めるととてつもなく長くなるので、また別の機会に譲りたい。 ただ一つ言えるのは、これは「あいつが嫌いだ」という友達感覚の好き嫌いとは、まったく別物だということ。 地政学的な問題、歴史的な問題、さまざまなものが噛み合っている。 そもそも韓国は今も戦時下にある。 北朝鮮とは休戦しているだけで、徴兵制もある。 そういう背景まで全部ひっくるめて、日本に対する感情があるのだ。 個人と国は違う。 個人レベルでは、特に若い人を中心に、日本にフレンドリーな気持ちを持ってくれている人が驚くほど多い。 ただ、国として反日に傾いている時期には、彼らもおおっぴらに言えなくなる。 幸い今はそこまで悪くない時期なので、久しぶりに行ってみようという気になったわけだ。 --- AIが変えた、旅の下調べ そこで調べ始めて、まず驚いたのがAIの威力だった。 これがもう、笑ってしまうほど使える。 僕が通っていた二十数年前は、本で調べて行くしかなかった。 宿もこちらから予約するのが難しかったから、現地に着いてから何軒も回って値段を聞き、部屋を見せてもらい、「高いな」と思えば別の宿へ、ということを延々とやっていた。 それが今はネットで予約できる。 当たり前のようだが、あの頃を知る身にはめちゃくちゃありがたい。 しかもAIに調べさせると、ハングルで書かれた現地のウェブサイトまで全部参照してくれる。 だから精度が高い。 自分で調べても、そこまではやらないからだ。 ホテルのリサーチも、移動手段も、交通カードの入手方法も、どこで何をいつ食べるかも、行きたい店の定休日まで含めて、全部ざっと調べてくれる。 その上で、旅程のどこに組み込むのがいいかまで組み立ててくれるのだ。 「この店はこの時間に休憩が入るから、こう回りましょう」「ここからの移動は地下鉄よりタクシーがいいですよ」——そういう提案までしてくれる。 海外旅行のプランニングにここまでAIが使えるのかと、僕はすっかり感動している。 --- 旅のしおりを、AIに作らせる それらをまとめて、僕は「旅のしおり」を作った。 いや、正確には作ってもらった。 「全部まとめて一覧にして、分かりやすくして」と頼むと、「では旅のしおりを作りましょう」と応じてくれたのだ。 どこに泊まるのか、飛行機は何時でどういう予約番号か、入国審査から両替、T-moneyという地下鉄やタクシーで使えるカード、カカオTという配車アプリの使い方まで、全部そこに書いてある。 旅行会社のツアーに参加すると、何時にどこ、何時にどこ、夕食はここ、といったしおりをくれるものらしい。 ほとんど参加したことがないので想像だが、あれの自分専用版を、自分の手を動かさずに作れてしまうということだ。 こういうしおりは、プリントアウトして紙で持っておくと、トラブルのときに本当に役立つ。 移動手段も、行きたいレストランの営業時間や定休日も、全部入れてある。 僕は博物館が好きなので、開館時間や休館日、日本語ガイドの有無、料金までひとつにまとめてある。 山歩きもするつもりなので、そのあたりの情報も含めて、ありとあらゆるものを詰め込んだ。 これも自分でいちいち作ったのではなく、僕の場合はクロードに全部作らせた、というわけだ。 --- トラブルこそ、旅の醍醐味 もちろんAIは完璧ではない。 時々間違える。 よく確認しないと「おい、ここ違うんじゃないか」というのが紛れているので、そこは少し怖い。 ただ、トラベルの語源はトラブルだ、という説があるくらいで、もしAIがミスをしていたら、それこそ自分の力量の見せ所である。 海外でどれだけトラブルを回避できるか——それも含めて旅の醍醐味だと思っている。 僕は徹底的に調べ尽くしてから動くタイプだが、それでも旅先では必ずトラブルが起きる。 だからその時は「よし、俺の出番が来たぜ」という感じで対応する。 完璧に決まっていたらその通りにやればいい、というのは嘘で、旅行中にそんなことはまずない。 だが完全に下調べをしておけば、いざという時に対応できる。 ギリギリまで詰めて考え、その上で余裕を持って動く。それが僕のスタイルなのだ。 海外旅行のプランニングは、もうAIのものだと思う。 今回はかなりのボリュームの作業をさせたので、おそらく無料のプランでは難しいだろう。 それでもまだ完全ではなく、自分の中ではもう少し詰めておきたい部分が残っている。 なんだか、次のソウル旅行、いい感じに楽しめそうな気がしてきた。
7月13日
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