第45回
「あの時、先生の言葉が分からなかった」
精神疾患で一番つらかった頃。
診察室で先生に言われました。
「楽しいことを考えた方がいいですよ。」
でも、その時の自分は、
「そんなこと考えられるわけないだろ。」
そう本気で思っていました。
それから回復して気づいたことがあります。
先生は、「今すぐ楽しいことを考えましょう。」と言いたかったわけじゃなかったのかもしれません。
生活を整え、少しずつ余白が生まれた先で、自然と未来を想像できるようになっていました。
家族旅行。
ホテル浦島。
「あそこへ行きたい。」
そんな小さな願いが、回復を支えてくれていたのかもしれません。