【1人の問題行動を放置しない|「腐ったリンゴ理論」から考えるコミュニティ運営】
今回は、組織やコミュニティ運営でよく使われる「腐ったリンゴ理論」についてお話ししました。
腐ったリンゴを樽の中に放置すると、周りのリンゴにも傷みが広がっていく。
組織でも同じように、たった1人の否定的な行動が、集団全体の信頼関係や空気に影響することがあります。
例えば、
いつも否定的な態度をとる。
他者を攻撃する。
周囲の信頼関係を壊す。
ルールや他者への敬意を軽視する。
こうした行動が繰り返されると、今まで前向きだった人まで安心して発言したり、挑戦したりできなくなるんですね。
ただ、私が言う「腐ったリンゴ」は、意見を言う人や運営に不満を持つ人のことではありません。
意見があること自体は健全です。
大切なのは、人そのものではなく「行動」を見ること。
改善のために対話することと、自分の利益やプライドを守るために誰かを悪者にし続けることは全く違います。
人は一度「あの人は信用できない」「私は不当に扱われている」とレッテルを貼ると、その考えを裏付ける証拠ばかり探しやすくなります。
そうすると、本来自分に向けるべき、
「自分の認識に間違いはなかったか?」
「伝え方に改善できるところはなかったか?」
という問いを持てなくなる。
私はそこがすごくもったいないと思っています。
一方で、運営者側も「あの人は悪い人」と決めつけてはいけません。
その人自身ではなく、起きた出来事ごとに判断する。
今どんな状態でも、「自分は変わりたい」と思っているなら、変化する可能性はあります。
そして運営者には、他のメンバーが安心して学び、挑戦できる環境を守る責任があります。
問題があれば、まず伝える。
改善する機会を作る。
運営側に問題があれば、こちらも改善する。
それでも周囲への悪影響が繰り返されるのであれば、時には厳しい判断も必要です。
たった1人の機嫌を守るために、残り99人の安心を犠牲にする。
それは本当の優しさではないと思っています。
「良い人」でいることと、「良い運営者」でいることは違うんですね。
そしてトップに立つ以上、相手が聞きたくないことであっても、必要なら本音で伝えることも大切です。
「それは環境の問題ではなく、自分自身の課題かもしれません」
「相手に求める前に、自分にできることを考えてみませんか」
こういう言葉は、言わない方が楽です。
でも私は、好かれるためにこの仕事をしているわけではありません。
全員に好かれるコミュニティを作るのではなく、本気で成長したい人が安心して挑戦できる場所を作る。
どんな価値観を大切にするのか。
どんな行動を歓迎するのか。
どこから先は許容しないのか。
その「土壌」を明確にして守り続けることが、コミュニティリーダーに必要な覚悟なんじゃないかなと思っています。
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