ピアニストの鈴木萌子と大学・予備校講師の竹内幸哉が、音楽と言葉に関わるあれやこれやを語り合う番組です。日曜日の夜、8時16分からライブ配信しています。
第114回 演奏に必要な教養とは ー作曲家と演奏家の境界ー
前回の放送で、シューマンは一つの作品の中に対立させるものを置くことで、自分の理想の音楽を追い求めては中断してを繰り返し、求めていた音楽とは違う音楽とを対話させ、作曲していたのではないかという発想を少しお話ししました。クラシック音楽を聴くときも演奏するときも、作曲家のことを知り、その作曲家が生きた時代背景を学ぶことでより音楽を深く楽しむことができます。しかしそうした知識や教養をどのように演奏に活かすことができるのでしょうか。最近は千葉雅也の「勉強の哲学」という本と、昔大学の授業で扱ったドニ・ユイスマンの「美学」という本を読み直しています。そこからアイデアを得て、今日は少し視点を変えて、演奏するための教養とは何なのかをシューマンを題材にして考え直してみたいと思います。(鈴木)
【鈴木萌子 コンサート情報】
https://linktr.ee/moeko.suzuki
【今宵のトッシーラボ】
竹内幸哉が湯浅俊夫さんと出演しているラジオです。
https://stand.fm/channels/65efa059c57fdde2ee9e6a92
【鈴木萌子 後援会】
https://haus-konzert.com/supporters-club/