ベイリーカフェ vol.9～ヒマラヤ渓谷のウエサク祭

エソテリック東京がお届けする「ベイリーカフェ」。このカフェでは、私個人的の気づき、または趣味の映画鑑賞、研究している占星術などを、アリスベイリー秘教学の世界と結んで、エソテリックという叡智をご紹介する時間。いっぱいのコーヒーと共に「ベイリーカフェ」で、20分ほど寛いでいってください。今日もみなさんが魂の断片、智慧の光をもちかえれますように～ ★本日の引用文★ アリスベイリーの「未完の自叙伝」53‐55ページ私は二度(イギリスで生活し、働いていたときに)変わった儀式に参加しましたが、私がそれが何かについて知ったのは、それに参加して二十年近くが経ってからでした。ようやく分かったことですが、私が参加した儀式は毎年「五月の満月」の時に実際に行われており、ヒンズー教の暦によると古代の名称でヴァイサクハ(牡牛座)月の満月のことです。この月はすべての仏教徒にとって非常に重要で、この月の最初の日はヒンズー教の元旦として知られる祭日です。この途方もない行事は毎年ヒマラヤの渓谷で行われ、架空の潜在意識下の出来事ではなく、物質界で現実に行われていることです。私は（完全に目覚めた状態で) この渓谷にいて、大勢の整然とした群衆ほとんどが東洋人でしたが、かなりの数の西洋人もあちこちに散らばっていましたの人でした。その群衆の中のどの場所に立っているかをはっきりと意識しており、しかもそれが私の正しい場所で、私の霊的な地位を示していることも分かりました。渓谷は大きく、卵形をしていて、岩が多く、両側に高い山がそびえ立っていました。渓谷に集まった人たちは東を向き、先が徐々に細くなっていく狭い通路を前にしていました。この漏斗形の通路の前には、渓谷の底から大きなテーブルが立ち上がったかのような大きな岩があり、その岩の上には、直径三フィート(約九十センチ)もありそうな水晶の鉢が置かれていて、この鉢は水を満々と湛えていました。群衆の先頭、岩の前には三人の人物が立っていました。彼らは三角形を作り、驚いたことに、三角形の頂点にいたのは私にはキリストのように思えました。待っている群衆は絶えず動いているように見え、動きながら、大きな見覚えのあるシンボル様々な形の十字架、中心に点がある円、五芒星様々に組み合わされた三角形を描いていました。それは荘厳なリズミカルな踊りと言ってもよいもので、とてもゆっくりで、威厳に満ち、それでいて音は全く聞こえません。突然、岩の前の三人の人物が天に向かって両手を伸ばすと、群衆は凍ったように動かなくなり、細い道のずっと先の空から、一人の人物が通路の上に浮かび、ゆっくりと岩に近づいてくるのが見えました。私はそれが仏陀であることが主観的に確かに分かりました。私にはそう認識できたのです。同時に、私たちのキリストが決して軽視されていないことも分かりました。私は統一と、キリストや仏陀やすべての大師方が永遠に献身している大計画を垣間見ました。漠然とした不確かな方法でしたが、私は初めてすべての顕現の統一性を認識し、あらゆる存在～物質的な世界、霊的な領域、熱誠を抱く弟子、進化しつつある動物、そして植物王国と鉱物王国の美しさが一つの神聖な生命ある全体を構成し、主の栄光の実現へと向かっていることが分かりました。私はかすかに人間にはキリストと仏陀と惑星ハイラーキーのすべての大師方が必要であること、そして、歴史に記録されているものよりも人類の進歩にとって遙かに重要な出来事や行事があることを理解しました。私にとって(当時は) 異教徒はあくまでも異教徒で、私はキリスト教徒でした。そのため、私は困惑しました。それ以来 (今日もそうですが)、大師方が存在すること、そして人生そのものの一部で、しかもおそらく最も大切な部分である内的な霊的界層と意味の世界での主観的な出来事を知ることによって、私の人生は大きく影響されました。こういったことを私の限定された神学や日常生活にどのようにして応用していったらよいのかが私には分かりませんでした。