水田で「ナノバブル」効果検証
日経MJ
2023/7/31
和洋菓子を製造販売するたねやグループのキャンディーファーム(滋賀県近江八幡市)は、超微細気泡を含む「ナノバブル水」で稲を育て、生育促進や土壌に残留する農薬の排除などに効果があるかどうか専門家と検証する。
広さはサッカーコートの半分強で、そのうちの約7割で育成にナノバブル水を使用する。残る約3割は通常の農業用水で育て、比較する。いずれも農薬、化学肥料を使用しない。
ナノバブル水は、特別なノズルを通して極めて微細な気泡を発生させた用水だ。土壌中の残留農薬を取り除き、コメの食味を含めて稲の生育によい効果があるといわれている。
生態系への影響を含め、大学などの専門家と一緒に確かめる計画だ。
たねやグループは「ラ コリーナ近江八幡」がオープンした2015年から、同店の敷地の一部を水田に仕立て、農薬や化学肥料を使わないコメづくりを続けてきた。菓子の素材はすべてが自然の恵みと認識し、豊かさや奥深さを学ぶ狙いがあるという。
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ナノバブル水とは、直径がナノメートル(10億分の1メートル)の極微小気泡を含む水です。ナノバブルは、水に圧力を加えて気泡を発生させ、その後、圧力を下げて気泡を小さくすることで作られます。ナノバブル水は、従来の水に比べて、以下のような特徴があります。
* 酸素濃度が高い
* 浸透力が高い
* 殺菌力が高い
* 老化抑制効果がある
ナノバブル水は、飲用や入浴、農業、医療など、さまざまな分野で利用されています。飲用することで、体内の酸素濃度を高め、疲労回復や美容効果が期待できます。入浴することで、肌の保湿や血行促進が期待できます。農業では、作物の成長促進や病害虫の予防に効果的です。医療では、傷の治癒やガン治療に効果的です。
ナノバブル水は、まだ研究段階ではありますが、その可能性は非常に高いと期待されています。今後、さらに研究が進み、ナノバブル水の利用が広がっていくと考えられます。
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<ナノバブル水の発生方法>
* 超音波法:水に超音波を照射すると、水中の分子と分子がぶつかり合い、気泡が発生します。この気泡は、ナノメートルサイズにまで小さくなります。
* 電気化学法:水に電流を流すと、水中の分子と分子が電気分解され、気泡が発生します。この気泡も、ナノメートルサイズにまで小さくなります。
* 機械的振動法:水を高速で振動させることで、水中の分子と分子がぶつかり合い、気泡が発生します。この気泡も、ナノメートルサイズにまで小さくなります。
<ポイント>
若年層が農業をしたくなるビジネスモデルを確立してほしいです。
特にリスクが大きいビジネスは参入障壁が高い。
例えば「露地栽培+植物工場」だったり、「農業+洗浄・清掃事業」など。
ナノバブル水を使って地域へ貢献するビジネスモデル。