不快なコミュニケーションは、反抗期の幼児がとりがちです。
本当は大好きな子に対して「馬鹿」とか「ブス」のような汚い言葉を言い放ち、ぶったり体当たりをして追いかけられるのを待っています。さらに、その子の物を隠したり、無視をしたりして気持ちを引こうとしたりします。これらが全て幼稚なコミュニケーションスキルであることはお分かり頂けると思います。
人生経験が少ない幼児は、相手の気持ちを引き付けるための「コミュニケーションの引き出し」も少ないので、相手の気持ちを安直に引き付けられる方法をとってしまうことがあるということです。愛情不足に陥っている子供が幼児返りをするのも同じ理由です。大人の愛情をたっぷりと受け取っていたあの頃の成功体験を引きずっているとも言えます。
赤ちゃんの頃は「泣くことで大人の注意をひき大人に何とかしてもらうこと」こそがコミュニケーションの中核でした。したがって、幼児の中にはウソ泣きをすることで周りをコントロールしようとする子がいるのは赤ちゃんの時のコミュニケーション・ノウハウを使っているとも言えます。
一方の大人のコミュニケーションは相手の器に合わせて、受け取りやすい言葉を贈ることが求められます。
「初心者が集まる場所では、難しい用語を使わずに、親しみやすい事例を伝える」とか
「上級者が集まる場所では、基礎が分かっている前提で高度な内容を伝える」などの配慮が求められます。
「お相手の表情」など言葉以外の情報も受け取りながら内容を微調整することができる人が、コミュニケーションの達人です。
価値観は相手によって千差万別です。例えば、褒め言葉のつもりで「可愛いね」と伝えたとしても、受け取る相手が自分の体が小さいことに劣等感を持っていたとしたら、可愛い=小さい=バカにされたと勘違いをするかもしれません。
「そんな細かなところまで考えられないよ」と思うのであれば、身体的な特徴を会話には持ち込まないというマイルールを作ればこのようなトラブルを避けることができます。
いずれにしても「貴方の価値観を尊重しています」というメッセージが、あなたの全身から伝わることが重要です。相手の表情が曇ったり、言いにくそうな雰囲気が漂って来たら、一旦伝えることをやめて、受け取ることに注力すると良い方向に向かいます。
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