「ポジティブ・シンキングが大切」と言われると「ネガティブは全て悪」なように勘違いをしがちですが、ネガティブな情報は必要だから存在します。
例えば、リスク管理などの分野ではネガティブな考え方がとても重要ですよね。
危険が迫っているのに「平気、平気」などと楽天的に考えてしまっては、身の安全を守ることができません。
つまり、日常生活では、ポジティブとネガティブのバランスがとれていることがとても大事だということです。
「陰陽魚太極図」と呼ばれる図形をご存知でしょうか。白と黒の勾玉模様が重なって円を作っている図で、陰と陽の調和がとれて安定している状態を表しています。
私がこの図を気に入っている理由のひとつが、黒と白のそれぞれの真ん中にある小さな点の存在です。白には黒の点が、黒には白がポツンと打たれています。勾玉のひもを通すようなこの小さな点は「陽中の陰、陰中の陽」と呼ばれています。
どんなに悪事を働く人でも、優しい一面を持っていたり、どんなに立派な考えを持っている人にも欠点があったりする。
「お互いの中に、相手の価値観が存在する」とも考えられます。
子供の頃に親から「お兄ちゃんなんだから、しっかりしなさい」とか「グズグズしていないで、早くしなさい」などと言われて育ちました。
「長男として立派に育ってほしい」とか
「周りの人には迷惑をかけないように行動してほしい」という気持ちからの発言であることは理解できましたが、これを言われた頃の私は「今の自分ではダメなんだ」というメッセージを心の奥に刻みました。
「非の打ち所がない人=純白の人」だとすると、自分はグレーな人間なんだとずっと思ってきました。「何とかして、自分を純白に近づけたい」という気持ちはありましたが、だらしなさを抱える自分は、また同じようなことで怒られる。こうして、自分はダメな人間なんだという気持ちをどんどんと深めてゆきました。
陰陽魚太極図に出会って、ポジティブだけでも駄目、もちろんネガティブだけでも駄目。「両方のバランスがとれていることが大事なんだ」と知った時に、ネガティブに考えてしまう自分自身も含めて自分なんだから「自分を否定しなくてもいいんだ」と思うようになりました。
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