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【したいのか、させられてるのか】行動分析の代表的な2つの法則

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「行動分析の代表的な二つの法則」 復習:三項随伴性「行動分析の単位」 A:先行刺激 antecedent stimulus…行動に先立ち,行動のきっかけになる環境刺激 B:行動behavior …Aによって引き出された行動 C:後続刺激consequent stimulus…行動の結果としての『環境刺激の変化』。結果Cは先だつ行動Bを「増やす」「減らす」 といういずれかの働き(機能)をもつ。 1.オペラント行動 オペラント行動とは ・行動することによって起きる結果後続刺激Cによって直接的な影響を受ける行動 ・環境に対して働きかけ、働きかけによってまた環境が変わる相互作用を指す。 例)先生に名前を呼ばれたとき、「はい!」と返事をすると、先生から褒められる 2.レスポンデント行動 ・先行刺激Aからのみ影響を受け,後続刺激の影響を受けない行動 ・嫌悪刺激が繰り返し与えられることで,嫌悪刺激を与える人や、その状況が嫌いになるだけでなく,マイナスの感情的反応(不安,緊張,いらだち,興奮)が増えていく 重要なレスポンデント行動・・・嫌悪刺激によって誘発される不安,緊張,興奮,強い情動反応など 「レスポンデント条件づけ」 中性刺激:これまで不安や興奮を引き起こすことのなかった刺激+嫌悪刺激(同時に与えられるか同時に存在する)→ 『条件性嫌悪刺激』化 → 新たな不安,興奮などのレスポンデント行動を誘発する 例)豆電球 + おばけ(恐怖) → 豆電球は怖い ・無条件性嫌悪刺激…条件づけられていない嫌悪刺激(高周波の音) ・条件性嫌悪刺激…条件づけられた嫌悪刺激(豆電球) のそれぞれ不安,緊張,興奮などの無条件反応,条件反応を誘発し適切なオペラント行動が起こりにくくなる 無条件刺激は,たまたま同時に存在していた中性刺激(不安)とすぐに結びつき,条件性嫌悪刺激となるため日常生活全体が嫌悪刺激の機能をもつことになり,問題が重篤化,深刻化する。 3.条件づけられたレスポンデント反応の解決 強化刺激で維持される適切な行動を増やし、相対的にレスポンデント行動を減少させる 例)吐き気がするけど食べてみたらおいしかった。食べてみたらほめられた等。 4.叱りつけても良い子にはなりません ・「ちゃんとしなさい」「~年生なんだから!」などターゲット行動が特定されていないと効果はない ・不適切な行動が減っても適切な行動が増えなければ別の反応型で別の場所で別の人に別の時期に不適切な行動が出現する。 ↓ ・適切な代替行動を増やすこと ・先行刺激として,どのような行動が適切な行動かを明確にして指示する 例)宿題を終えたら好きなおかずが出る。ごはんを全部食べたらデザートが出る。(シールなどのトークンエコノミー法) 5.トークンエコノミーの先へ 「ご褒美がないと必要なことをしない子になっちゃうんじゃないですか!?」 反論)徐々にシールや報酬などの外的な強化刺激がなくても,外で遊ぶことなどの自然な強化刺激だけで維持できるように移行する方法も計画に入れる ・適切な行動が維持されるために… ①行動随伴性が自然であること × 過剰・過少なご褒美や不規則なルール ②行動内在型の強化刺激が得られるように,通常の生活に向けて徐々に介入方法を変えていく → 「すること自体が楽しいと思える」 ③ 環境の整備 → 楽しめるような環境整備 【参考文献】 山本(2019)応用行動分析学における計測と制御,計測と制御 第58巻第6号 【ベストコメント賞】 黒板ギーは、なぜか唾が溜まります。 #心理学 #行動分析 #行動 #公認心理師 #臨床心理士
2日前
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