「視空間」&「流動性推理」
1.日本版WISC-Ⅳ検査の弱点
・知能を4つの指標でしめしていた。そのうち、「ワーキングメモリー」と「処理速度」の指標得点が低い子どもがADHDの傾向を示すと考えらえた。
しかし視覚的情報の記憶や処理が苦手なのか、聴覚的な情報の記憶や処理が苦手なのかの判断が難しかった。
・4つの指標の内「知覚推理」は「視覚空間+流動性推理」だったので、「視覚空間」や「流動性推理」の特徴が把握できなかった。
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WISC‐Ⅴ…「知覚推理」をVSI「視空間」とFRI「流動性推理」とに分けた
2.「視空間=VSI」とは
・空間認識力や部分と全体の関係を捉えて統合したりする能力
【VSI指標得点】
高い…視覚的情報を分析する能力が発達している
低い…空間処理が弱い、視覚的に識別することがむずかしい、 注意不足の可能性
3.「流動性推理=FRI」
・視覚対象物の概念的関係を把握したり、推理を用いてルールを特定し応用したりする能力
・帰納的推理、量的推理、広範な視覚性知能、抽象的な思考を必要とする
【FRI指標得点】
・高い…視覚的情報を抽象化して効果的に応用する能力が十分に発達している
・低い…重要な情報を識別することがむずかしかったり、視覚情報を抽象的な概念に結びつ けることは難しかったり、推理能力が全般的に低い可能性
【参考】
田中・鈴木(2022)日本版WISC-Ⅴの改訂点に見る新たな展望, 豊岡短期大学論集 第19号
【ベストコメント】
結婚という名のスタートラインに立つのですね。幸あれ!
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