1. カルロス・カスタネダの軌跡
- アメリカ先住民の呪術師やシャーマンが行う脱魂型シャーマニズムに関心を持つ。
- メキシコのヤキ・インディアンの呪術師「ドン・ファン」に弟子入りし、体験を詳細に記述。
- 修行は幻覚性植物の知識習得から始まり、「世界を止めること」や「見ること」の教えによって完結。
- 後に『イクストランへの旅』でその体験を再検討。
- 代表作:『呪術師と私』『呪師になる』『意識への回帰』など。
2. カスタネダの描く「世界」
- 『気流の鳴る音』(1977)で先住民の儀式を通じて「呪術師の世界」を描写。
- 幻覚性植物(ペヨーテ、メスカリートなど)を用いた体験を基に展開。
- 「〈見る〉」という概念:
1. 「普通の目」で世界を見る。
2. 「呪術師の目」で世界を見る。これにより「世界を止める」ことが可能に。
3. 「①と②の中間地点」で世界を見る。
- 結果として、世界の自明性を解体し、異世界や自己の理解を深め、自己世界の解放と豊かさの実現へ。(真木悠介)
3. 中沢の考察
- 幻覚性植物の使用は、異質な意識状態に到達するための補助的手段。
- 「世界を止めること」と「世界を見ること」の教えを体系化したドン・ファンの知は、呪術師の枠を超え、禅者や神秘思想家に近い位置に。
- シャーマニズムやニューエイジ・スピリチュアリティを通じて、「現実」に対する新しい理解を示唆。
【参考文献】
杉井(2022)シャーマニズムとニューエイジ・スピリチュアリティ,駒澤大学『文化』第40号
【ベストコメント】
①なんか、今日のヒロさんカッコいいですね!
②いつもかっこいいですよ。
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