こんばんは。
桜街(さくらまち)スピカといいます。
今回の朗読作品は[詩]「エンドフィルム」です。
数カ月から投稿したかった作品をついに実現させられて嬉しく思っています。
この詩は「今までの環境からの終わり」と「これからの日々」を詠っています。
是非、お楽しみいただけると幸いです。
四国めたん調整担当:匿名希望のコメント
「「エンドフィルム」 というタイトルから、終わりに関係する言葉には結構しっかり意識して調整しました。」
vo.四国めたんのコメント
「この作品はなんだか映像作品のように始まっては終わっていくようなイメージを受けましたわ。後、この詩には描かれた「何かへの執着」を旅とともに終着させることにも狙いがあるのかもなとか思いながら朗読させていただきましたわ。」
[詩]「エンドフィルム」
旅の終わり
録画を終え
映写機に
かざすフィルム
録り溜めた
思い出の数々
振り返れば
終わりを
思い出せる
揺れる感性
終点駅から
乗り継いで
繋ぎ合わせた
トランジション
別れの挨拶をしよう
心に
雨が降ったなら
扉が
閉まったなら
再起の合図だ
旅の終わり
動きを止めて
辿り着いた
最果ての駅
何もない荒野に
青空一つ
背中を押すように
追い風が吹く
心地好い空気に
安堵して
自分の現状を
把握するように
大きく
息を吸った
そんなワンシーン
さよならの約束
エンドフィルム
演じきった
自主製作の人生を
命を懸けた執着を
終わりにしよう
そして
これから
始まるんだ
焼き付いた映像の
上映終了
今までの全てに
幕を閉ざす
終わった後は
廃墟みたい
何もない部屋を
抜け出して
抱いた熱だけを
持ち出して
扉の向こうに
光は漏れる
行こう
僕らには
明日がある
誰が否定しても
台本になくても
他ならぬ貴方は
今ここに
クレジット VOICEVOX:四国めたん
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