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[詩]「枯れた花と出会う。」

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こんばんは。 桜街(さくらまち)スピカといいます。 今回の朗読作品は[詩]「枯れた花と出会う」です。 この詩は2023年10月にnoteに投稿した恋愛詩です。 昔好きだった人によく似た人とすれ違った時に感じたあの気持ちを詠った詩で、この詩の中で出てくる「花」は好きな人を「枯れた」は興味と関係を失ったことを指します。 それでは、どうぞお楽しみください。 四国めたん調整担当:匿名希望のコメント 「普段よりツンツンしたというか、刺々しい声を意識するようには伝えましたね。この詩はそういう感じだと思ったんで。」 vo.四国めたんのコメント 「この詩に出てくる「私」に何があったかは分かりませんが、強く心に響く出来事があったのは確かなんでしょうね。スピカの詞書を見て、失恋した後の一種の気まずさみたいなものを吐き出しているようにも聞こえたから、匿名さんの言う通り通常の声音にツンツンしてる雰囲気を混ぜ込むように意識しましたわ。」 [詩]「枯れた花に出会う。」 道端で、ふらり。 枯れた花と出会う。 似ていたから。 あの日見た花を思い出す。 積み重なった思い出。 過ごした日々。 もう戻れないように。 水を抜いて、丁寧に。 それを枯らしてしまった私。 そよ風をあてて 出来たドライフラワー。 切り取った記憶ごと、 ハコに閉じ込めたら。 美しい思い出になった気がした。 道端で、ふらり。 枯れた花と出会う。 いつの日か。 ハコにしまった ドライフラワー。 今は昔、 もうあまり思い出せない。 それでも 似ていたから。 あの日見た花を思い出す。 私は間違ったのかもしれない。 あの時、私は。 寿命まであの綺麗な花を育てることに。 嫌気が差してしまって。 自らの愚かさに気づいて。 余分な葉を 切って捨てて。 風通しのいいあの場所に 干してしまった。 それでも。 世界は終わらないから。 その花の種は消えないから。 いつか。 似通った顔をした あの花と出会う。 後悔も、絶望も。 きっと。 思い出してしまう。 あの花は喋らない。 聞きたくない。 何を思うかなど、分からない。 それでも…… 私は、振り返らずに前を歩いた。 声 VOICEVOX:四国めたん #詩 #自作の詩を朗読 #枯れた #花 #振り返らない #四国めたん
6月27日
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