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【もしかしてウチの子も？】社会的ジェットラグが引き起こす心と体の不調
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「社会的ジェットラグ」
１．健康な子どもの推奨睡眠時間
・6～12歳で9～12時間
・13～18歳で8～ 10時間である
米国睡眠医学会
２．日本の小中学生の平均睡眠時間
・小学生の平日の平均は，男子8.9時間，女子8.8時間
・中学1年生の平均は男子が7.9時間，女子が7.5時間
多くの小中学生が，推奨睡眠時間を確保できていない
３．「社会的ジェットラグ」思春期に睡眠不足が増えるワケ
理由①思春期の生物学的な睡眠の特徴の変化
・概日リズムは，内因性の概日リズム機構と，光や食事などの生活リズムといった外因性の同調因子で調節されている。思春期以前は， 概ね朝型のだが，思春期になると夜間のメラトニン分泌のタイミングが後退し，睡眠圧が低下し，起床してから眠気を感じるまでの時間が長くなる。生理的に睡眠相が最大で約2時間後退し，夜型化する。
小学生の間は， 基本的に朝型で，意識しなくても朝起きられて，日中眠気もなく活動できる。思春期になると，朝は起きにくくなり，日中の眠気が増大し，夜ねつきにくくなる。
理由②社会的な影響
・夜型指向が高まり，通学，部活動，学習，課外活動，夜間のメディア使用などにより，夜間の覚醒が助長される一方で，平日は，遅刻しないように起きなければならず（場合によっては，部活の朝練や学校の朝学，遠方への通学もある），生理的欲求に反して，小学生の頃よりもさらに早朝に起きることが要求される。
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睡眠時間は減少する一方になり，睡眠不足に。
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睡眠負債の解消のため，休日には遅くまで寝る
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平日と休日の睡眠時間帯がずれて，体内時計や睡眠欲求による睡眠時間帯の不一致が発生
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様々な不調を呈するようになる【社会的ジェットラグ（Social jetlag）】
・平日と休日の睡眠時間の差が２時間以上あると睡眠不足があると推定される
・社会的ジェットラグが1時間を超えると，睡眠が足りていても，日中の眠気が強く残る可能性が指摘されている
・社会的ジェットラグが改善されず睡眠負債が蓄積すると，起床が困難になり睡眠・覚醒相後退障害の状態に移行すると考えられる
・どの程度の期間睡眠不足が続くと睡眠・覚醒相後退障害のリスクになるかはまだ不明だが11～13歳の睡眠時間が9時間未満だと16～19歳の睡眠相後退に関係する可能性が指摘されている
4．社会的ジェットラグの実態
Q「平日と休日で起床時刻が2時間以上ずれることがあるか？」
・小学生…42.5％、学生…57.0％で「よくある」か「ときどきある」（平成26 年度の文部科学省調査）
・小学生のうちからかなりの子どもたちに社会的ジェットラグがある可能性
・慢性的な睡眠不足状態＋感染症など学校を休んだりしたのがきっかけとなって，一気に 起床困難，不登校に陥るパターンも少なくない
【参考】
平田（2023）子どものこころと脳の発達 Vol.14 No.1
【ベストコメント】
わたしは進研ゼミ、楽しんでやってましたw
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8月3日
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