介護の現場でよく耳にする「介護抵抗」。
浴や食事、着替えなど、ごく日常的な支援に対して本人が拒否し、時に強い反発を示すことがあります。これは認知症高齢者に多く見られるBPSD(行動・心理症状)のひとつであり、その背景にはさまざまな要因が隠れています。
まず大きな要素が認知症の中核症状です。
記憶障害や見当識障害が進むと、介護者の言葉や行動の意味が理解できず、不安や恐怖から抵抗につながることがあります。
また、体調不良や痛み、気分の変化も「やりたくない」という意思として表れることがあります。
さらに重要なのがコミュニケーションのあり方です。説明不足や一方的な口調、急かす態度は相手の尊厳を傷つけ、反発を強めます。
加えて、環境が落ち着かない、安心できないといった住まいの要因も介護抵抗を助長します。
介護抵抗の謎を解くカギは、その行動を抑え込むことではなく、背景にある原因を理解し、尊厳を守る関わり方を探ることです。
身体拘束で制御するのではなく、安心と信頼を積み重ねることが【Well-Kaigo】尊厳介護の実践につながります。
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