※「だから『あかるい花束』だと「にぶい金星」とかが好きなんですよね。」を言い忘れました
※「強がりの汽車を走らせていた」は浪漫飛行ではなく『君がいるだけで』でした
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生者みな秋の話題に骨抜きの空だけ見ればまだ夏の街
叩いたらよく鳴るおもちゃ飽きるまで叩いた部屋は月が遠くて
白い犬の遊具へ まだ生きていたころ夜中に犬が驚いていた
素直さを愚かさとして笑われるコインの表やっとかがやく
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女ありけり
何かから解き放たれて
息をはきだす
40で やっと
今橋愛『としごのおやこ』
◯
まだ終わらないのにもう終わったようなさみしさになる始まったなら
岡本真帆『夏の骨 風の高台』
(「現代短歌パスポート4」)