親の介護が始まると、家族の中に「怒り」の感情が生まれることがあります。
それは、愛する親が少しずつ変わっていく現実を受け止めきれず、そのつらさを誰かのせいにしたくなる気持ちから来るものです。
時には、兄弟や配偶者に当たり散らしたり、介護事業者へ苦情をぶつけたりすることもあるでしょう。
しかし、そのことで何かが解決するわけではありません。
むしろ、その様子を見ている本人である親が、深く悲しむことになってしまいます。
大切なのは、怒りを外にぶつけるのではなく、まず「親の老い」をしっかりと受け止めることです。
そして「誰のせいでもない」と理解し、人を責めたり、自分を責めたりしないことが尊厳ある関わりにつながります。
生命科学の視点から老いは自然な変化であり、その変化を支えるのが介護の役割です。
介護は苦しみを与えるものではなく、人生を最後まで 尊厳の心を持って支える価値ある営みだと覚悟を決めて臨むことが重要です。
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