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今日も隅田川の朝を歩きながら、「呼吸」について考えています。
介護や看護、認知症の現場では、不安・興奮・イライラといった状態に日々向き合います。その背景には、必ずといっていいほど自律神経の乱れがあります。
副交感神経は、休息・回復・修復を司る神経です。眠る、食べる、安心する、生き直す。そのすべてを支えています。そして、この副交感神経に唯一、意識的に働きかけられる方法が「呼吸」です。
呼吸が浅く速くなると、人は無意識に戦闘モードへ入ります。反対に、ゆっくり長く吐く呼吸は、脳に「安全だ」というメッセージを送り、副交感神経を静かに目覚めさせます。
特に大切なのは、「吸う」よりも「吐く」。吐く時間を長くし、吐いた後の静けさを味わうことです。
介護とは、何かをさせることではありません。説明しすぎず、指示しすぎず、まず状態を整えること。その起点が呼吸です。
呼吸して、聴いて、手放す。
副交感神経が整ったとき、人は本来の穏やかさを取り戻します。
あなたは今、どんな呼吸をしていますか?
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