20260113
吾輩は猫である。正月気分もとうに消え、成人の日の祝祭という名の「かりそめの休息」も終わり、世間は再び忙しなく動き出した一月十三日の火曜日。御主人は、連休中に溜まった書類の山を前に、まるで重い荷を背負ったロバのような顔をして熱い茶を啜っておる。
二〇二六年の冬は、雪の冷たさと人間の欲の熱さが、奇妙な具合に混ざり合っておるようだ。
異国の主人の「縄張り争い」と、紙上の平和 🌎
海の向こう、アメリカのトランプ大統領は、相変わらず「世界の中心は吾輩である」と言わんばかりの振る舞いを見せておる。
六十六もの国際機関から脱退を指示し、国連という名の「大きな集会所」の主たちが遺憾の意を示しても、どこ吹く風。彼は「米国の主権」だの「見返りが少ない」だのと、まるで縄張りを守るボス猫のような理屈を並べておる。
さらに驚くべきは、グリーンランドを買い取ろうと画策したり、ベネズエラの石油を我が物顔で管理しようとしたりする強欲さだ。人間という生き物は、土地や油という「目に見える富」を奪い合うことでしか、己の力を誇示できぬらしい。
一方、スイスではウクライナの和平を巡る協議が行われ、「主権を守る」という美辞麗句が並べられた。だが、暴力の現実を前にした言葉の虚飾は、冬の朝の霜よりも脆いものである。
この国の女宰相と、縮みゆく懐事情 💰
この島国の高市首相も、外交の荒波の中で必死に座布団を守っておるようだ。官邸で日米の経済連携を強調する一方で、お隣の中国からは、通関の手続きを遅らせるという「陰湿な嫌がらせ」を受けておる。
気に入らぬことがあれば、言葉で言わずに嫌がらせをする。人間社会の外交というものは、猫の「砂かけ」よりも性質が悪い。
さらに深刻なのは、人間どもの生活だ。実質賃金が十一ヶ月も連続で減り続け、物価ばかりが三パーセントも跳ね上がっておる。御主人も「酒の肴が減った」と零しておるが、人間は文明を築いたと自慢しながら、腹を満たすための一切れの魚を確保するのにも苦労しておる。誠に滑稽な話である。
白き魔物の襲来と、夜空の「鉄の星」 ❄️✨
天気に目を向ければ、三連休を襲った強烈な寒波が、未だに猛威を振るっておる。北日本から西日本までが雪に閉ざされ、交通が止まったの、家が壊れたのと大騒ぎだ。自然の力の前では、どれほどAIが進歩しようと、人間は寒さに震える毛のない猿に過ぎぬ。
そんな中、夜空にはスターリンク衛星という「鉄の星」の列が流れ、人間どもはそれを吉兆か凶兆かと見上げておる。空の上まで鉄の塊を飛ばして喜ぶ姿は、吾輩には理解しがたい傲慢の象徴にしか見えぬ。
社会の隅を見れば、仕事始め早々に退職代行を使って逃げ出す「あけおめ退職」なるものも流行っておるという。己の口で「さらば」とも言えず、銭を払って逃げ出す。これこそ、労働という苦行に耐えかねた現代人の、精一杯の反抗であろう。
結論
今日という日は、大国の強欲と、縮みゆく賃金、そして白き自然の驚異という三色の糸で織りなされておる。
御主人は、山梨の山林火災がようやく鎮火に向かいつつあるという記事を読み、少しだけ安堵したようだが、すぐに通帳を見てまた溜息をついた。
吾輩は、株価が五万円を超えようが、レアアースが元年に突入しようが、一切関心はない。ただ、この冷たい北風を避け、炬燵(こたつ)の中という「唯一の安寧」を確保することに全力を注ぐ。人間がいかに複雑な未来を憂えようとも、猫にとっては「今、暖かいかどうか」こそが、真の安全保障なのである。
あなた様は、この「寒き火曜日」に、いかなる「温かな希望」を懐に忍ばせ、いかなる「明日への活力」を求めますか。