phase02_3 可不可
あるカフェの本棚から始まった
刻々と変わる地域の過去~未来の物語
ちょっと気になっていたことがありました。
裏表紙のバーコード。ない本って結構あるんです。それともう1つ。バーコードがなくても出版はできるんですけど、出版すらされていない本は登録してもいいの?っていう問題です。
例えば、この町の白炭づくりは産地とまでは言えないかもしれませんけど、今となってはとても貴重な燃料です。備長炭も白炭のひとつで有名な産地があります。その資料をフォトアルバムとして残している民宿があって、オーナーがその貴重さを教えてくれました。
そんな出版されていない本も含めて、書影ってデザインされています。これってとても重要なことで、書影一つとっても誰かの”作品”なんです。と考えると、バーコードのない本の表紙を、誰でも気軽に撮影して登録するのって良いのだろうか?そんな考え方もあります。
そうはいっても、「まだテスト段階のアプリだし」とか、「書影が取り込めるサービスもあるんだから」と、とりあえずなんでもやってみようと決めて進みました。バーコードがなくても表紙を撮影して登録できる機能も追加しています。
こうやって郷土本に出会ってからは仕事場を抜け出してはコツコツと作業しています。まだゴールも明確じゃないし、大した道のりも歩いていません。だからなのか、”可”か”不可”かの選択って結構あって、アプリのビジュアルというか、見た目の決め方ひとつとっても難しいって今更感じています。
ある民泊では、郷土本だけど登録にためらってしまう役場の古い土木資料や、まさに観光用のガイドブックだったり。とにかく想像のつかない本が目の前に現れては可不可に迷います。
「誰も興味持たないかも」
そんなネガティブなことを考えることもあります。
地域おこしに取り組む学生サークルと知り合いです。ある日、彼らのキッチンカーがついにオープンするというプッシュ通知を受け取ったんです。
「どんな反応するかな」
そういえば、郷土本を所有するカフェや宿としか交流がありませんでした。急いでアプリを仕上げて彼らの反応を見てみたい。そう思って、書影で飾られたそれっぽいアプリに仕上げて持って行くことにしました。
phase02_4 薄い理由 へ続く
※この放送はstand.fmのAIテキスト読み上げ機能で作成されています。