【あるとないは、同時に起きている】
先日、タントラライフジャパンの動的瞑想トレーニングに参加してきた。
4泊5日。
ジャーナリングだけでも44ページになるほど、本当に豊かな時間だった。
気づきや学びはたくさんあったのだけれど、
その中でもホットなものを残しておきたい。
その一つが
「ある」と「ない」は同時に起きている。
そんな感覚だった。
◇
4日目。
30人弱で輪を囲み、それぞれの体験を分かち合うシェアリングの時間。
一人ひとりの話が本当に豊かだった。
「その体験、もっと聴いてみたい」
「あとでお礼を伝えたい」
そんなことを感じながら聴いていた。
シェアリングが終わる頃には、
「ランチで誰と話そうかな」
「もっと深めたいな」
そんな気持ちでいっぱいだった。
ところがその直後。
ファシリテーターのカビールから、
「ここからランチタイムを含めて3時間、サイレンスです」
という案内。
誰とも話さず、一人で過ごす時間だった。
正直、
「マジかよ」
だった。
こんなにジューシーな状態なのに。
もっと話したい。
もっと聴きたい。
気づけば僕の意識は、
「関われない」
「機会がない」
そんな方に向いていた。
◇
お弁当を持って外へ出た。
清里の新緑。
若々しい緑。
青い空。
涼しい風。
本当に気持ちよかった。
お弁当の炊き込みご飯が、
とても味わい深くて。
そのとき、ふと思った。
「あれ?」
「今、自分は一人だからこそ、こんなに感じられているんじゃないか?」
自然の美しさ。
風の心地よさ。
食べ物の味。
そして、
なぜあの言葉が響いたのか?
なぜあの場面で心が動いたのか?
そんなことにも意識を向けられていた。
もし誰かと話していたら、
きっと別の豊かさはあった。
でも今のこの豊かさは、
サイレンスだったからこそ受け取れていたものだった。
◇
そのとき思った。
「ある」と「ない」は、
本当に同時に起きているんじゃないか?
「人と関わる機会がない」
その一方で、
「自分と深く関わる時間がある」
どちらかだけではなかった。
同じ出来事の中に、
両方が存在していた。
ただ
「自分がどちらを見ているか?」
そんな感覚だった。
◇
振り返ると、
僕自身も普段から「ない」の方を見ていることがある。
「意識を向けてもらえていない」
「理解されていない」
「愛されているけれど、男性としては見られていない」
これは近年、少しずつ通り抜けてきたテーマでもある。
でも本当は、
同時に「ある」も起きているのかもしれない。
◇
実は帰宅後、風邪を引いた。
喉が腫れて、
唾を飲み込むのも痛いほどだった。
以前だったら、
「体調を崩してしまった」
という見方をしていたと思う。
けれど今回は、
意識の方で大きな変容が起きたから、
身体も今なにかを再構築している途中なのかもしれない。
そんなふうに受け取れていた。
もちろん意味づけの世界ではあるのだけれど。
でも、その見方の方が、今の自分にはしっくりきている。
◇
僕は物理が好きだ。
今回の体験を振り返っていると、
自然と量子力学のことを思い出していた。
量子力学では、
素粒子は波と粒の2つの状態が重なり合っていて、
観測された瞬間にひとつの状態として現れる。
そんな話がある。
今回の体験を通して、
意識にも、これと似た働きがあるのかもしれないと思った。
無意識に「ない」を見ていることもある。
けれど、
そこに気づいて問い直すこともできる。
僕にとって今回の体験は、
そんなことを改めて感じさせてくれるものだった。
◇
あれから時々、
「今の自分は、『ある』と『ない』のどちらを認識しているだろう」
そんな問いが浮かぶ。
もしこの投稿を読んで、
響くところや違和感のあるところがあったら、
ぜひその心の動きに意識を向けてみてください。
そこには、
自分を知るヒントが隠れているかもしれないし、
自分を愛することにつながっていくきっかけになれば幸いです。
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