今回は、
「助けてもらった人を、なぜか避けてしまう」
そんな人の心を想像しながら作った曲です。
助けてもらえたことは嬉しかった。
本当は感謝していた。
でも、その人を見るたびに、
弱っていた自分、
頼るしかなかった自分、
泣いていた自分を思い出してしまう。
人は時々、
感謝できないほど傷つくことがあります。
遠ざけたかったのは恩人ではなく、
その人の前にいた弱い自分だったのかもしれません。
『君だけが知っている』は、
恥によって切れてしまった関係への鎮魂歌であり、
いつかもう一度、
「助かったよ」
と伝えられる未来を願う歌です。
note記事はこちら
https://note.com/kanousei/n/n9333360d9ffe
※この作品は特定の個人を描いたものではなく、人間関係の中で起こりうる心の動きをもとにした創作です。
[Title]
君だけが知っている
作詞:齊藤弘治
[Verse 1]
眠れない夜が続いてた
朝が来るのも怖かった
部屋の隅で膝を抱えて
誰にも会いたくなかった
君は何も聞かなかった
何も変えようとしなかった
温かい飲み物を置いて
静かに帰っていった
[Pre-Chorus]
助けてほしかった
あの日の僕は
きっと初めて
誰かを頼った
[Chorus]
君だけが知っている
誰にも見せなかった僕を
笑えなくなった夜も
声を失くした朝も
顔を思い出すたび胸がざわつく
会いたかったはずなのに
近づくほど苦しくて
遠くから祈ってた
[Verse 2]
久しぶりだね
その一言が怖かった
元気になったふりをして
違う話ばかり選んだ
返事をしない理由さえ
うまく説明できなくて
君を遠ざけているのに
会えた日の夢をみる
[Bridge]
どうしてだろう
助けてもらったはずなのに
顔を思い出すだけで
息が浅くなる
嫌いじゃないよ
でも会えないんだ
あの日の僕が
まだそこにいるから
君を消したかったんじゃない
あの日の僕を消したかった
泣いていたことも
頼っていたことも
なかったことにしたかった
[Final Chorus]
君だけが知っている
息の仕方を忘れた僕を
大丈夫だと言いながら
唇を噛んでいたことを
ありがとうと言えなくて
ごめんとも言えなくて
遠ざかる背中を見ていた
もしまた会えたなら
今度は逃げないで
「助かったよ」
その一言だけ渡したい
それが言えた日には
やっと僕は
あの日の僕と
一緒に帰れる気がする
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