4つの道。1冊目の形式を間違えると、戻れません。
これから本を出そうとする経営者の前には、必ず4択が現れます。商業出版・自費出版・Kindle出版・企業出版。名前は似ていますが、中身はまったく別物です。
見るべき軸は4つ。著者費用負担・書店流通・第三者保証・社会的信用。
商業出版は、著者負担ゼロ。全国の書店に配本され、出版社の編集会議という第三者の審査を通過した本だけが世に出ます。上場企業の決裁者・銀行の融資担当・マスコミの記者が信用する唯一の形式です。
自費出版は、300万〜500万円を著者が負担し、書店流通は原則できません。Kindle出版は費用ほぼゼロですが、書店には1冊も並びません。企業出版は300万〜1,000万円を負担し、「お金を払って出した本」という構造は変わりません。
書店に並ぶことの本質は、売上ではありません。「取次を経由して、出版社の審査を通った本である」という第三者保証そのものです。
18年前、私は『話術!虎の穴』という1冊目を、源出版から商業出版で出しました。あの1冊が18年間ずっと営業ツールとして働き続けています。上場企業の研修依頼、業界誌の取材、商談での「読みました」の一言——全てが、あの1冊から始まりました。
156冊の現場から言えるのは、1冊目こそ商業出版で出すべきという構造的事実です。1冊目で「商業出版の著者」というラベルを取れば、その後の営業の前提が変わります。自費出版・Kindle出版で1冊目を出すと、その「実績」が逆に商業出版の障壁になります。
「商業出版なんて、自分には無理だろう」——多くの経営者が、この思い込みで4択を3択に減らしています。しかし出版社に直接繋がる仕組みさえあれば、商業出版は十分に現実的な選択肢です。
確認することは1つだけ。「書店に並ぶ・著者負担ゼロ・第三者保証つき」を同時に満たすのは、商業出版だけ。それでも他の形式を選ぶ理由が、自分にあるか。
決断を1年遅らせるたびに、その1年分の複利が消えていきます。
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