「お盆玉」って、ご存知ですか?
お盆に帰省したとき、子どもや孫に渡すお小遣いのこと。……実は僕、48年生きてきて、今年初めてこの言葉を知りました。マーケティングを20年以上やってきた人間として、正直ちょっと悔しかったんです。
そこで調べてみたら、とんでもない事実にたどり着きました。
この「お盆玉」という言葉、2010年に兵庫県の紙製品メーカーが作った造語で、しかも、その会社の登録商標なんです。作ったのは商品じゃない。「名前」のほうだったんですね。
そこから2014年に郵便局で取り扱いが始まり、2019年には全国およそ9,300局へ。そして2026年の今、認知度は26.2%。実際に渡す人の平均額は、子ども1人あたり約1万円まで育ちました。
たった1社が名前をつけただけで、ゼロだった市場が、16年で「日本の風習」の顔をするまでになった——。
今回は、この実話から学べる4つの極意をお届けします。
① 名前をつけた瞬間に、行動が生まれる 名前は「やっていいですよ」という許可証。行動に名前がつくと相場が生まれ、相場が生まれると市場になる。
② ゼロから教育しない。強い習慣に相乗りする 「お年玉」という完成されたフォーマットを丸ごと借り、変えたのは"季節"だけ。新しさは1つに絞る。
③ 自社で広げない。すでに人を集めている相手と組む 全国9,300局という窓口に並んだ瞬間、一企業の商品名が「日本の風習」に化けた。予算のない会社ほど、ここに時間を使うべき。
④ 16年やって、まだ道半ば 認知度26.2%。しかも見事な「東高西低」。関東10.7%に対し、近畿は7.7%、九州・沖縄は2.9%。奈良在住・大阪勤務の僕が知らなかったのは、統計的にきわめて正常な反応でした。
「うちみたいな小さい会社に市場創造なんて無理」——そう思った方にこそ聴いていただきたい回です。動かしたのは莫大な広告費ではなく、5文字の名前と、商標登録という手続きだけでした。
そして後半では、「名前をつけても真似されて終わりでは?」という疑問にもお答えします。ヒントは、僕が番組の途中で口走ってしまった「お盆玉、布教します」という一言にあります。
需要は、探すものじゃない。名前をつけて、作るもの。
今日からできるアクションもご用意しました。あなたの商品で、お客さんが"勝手にやっている使い方"に、名前をつけてみませんか?
【パーソナリティ紹介】 ヨシキ(48歳) WEB制作・システム開発会社を経営する、キャリア20年以上のWEBマーケティングの専門家。YouTubeより早く動画共有サイトを立ち上げヒットさせた経験を持つ。 仕事の傍ら、トレイルランニングや家庭菜園に励み、7歳・3歳・0歳の3児の父として奮闘中。 「一人ひとりのビジョン実現が世の中を良くする」と信じ、その支援をミッションとしている。
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