同じものを見ていたはずなのに、
相手はまったく違うふうに受け取っていた。
そんなこと、ありませんか。
「なんで分かってくれないんだろう」
わたしは、けっこうありました。
先日、子どもたちと「自分の根っこ」を探す時間を持ちました。
自分は何を大切にしているのか。どうしてそう思うのか。
これ、大人でも難しいんです。
わたしも長いあいだ、答えられませんでした。
やりながら、思い出したことがあります。
そして、以前ある先生から聞いた言葉も。
そもそも人間は、分かり合えない生き物です。
寂しく聞こえるかもしれません。
でもわたしは、これを聞いたとき、すっと心が軽くなりました。
分かり合えないのが前提なら、
分かってもらえないことは、
「相手が意地悪」でも「こんな人を選んだわたしがバカだった」でもなくなるからです。
同じ先生が、AIの話もされていました。
AIは、合わせてくれます。
文句も言わないし、気を使わなくていい。
でも、先生が大事だと話されていたのは、その逆のことでした。
──ここが、わたしにはいちばん響きました。
分かり合おうとしなくていい。
分かり合えない同士で、うまくやっていく。
そう思えたら、ちょっと気が楽になりました。
今日のしつもん
あなたが大切にしていることは、なんですか?
生き方を選ぶとき、何かを決めるとき。
よかったら、コメントで聞かせてくださいね。
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▼ お話の中で紹介した先生
西見奈子(にし みなこ)
京都大学大学院教育学研究科教授。精神分析、精神分析史。
著書に『いかにして日本の精神分析は始まったか』(みすず書房、2019)
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