第26回は、
「わらにもすがる思いで連絡しました」は、実は失礼かもしれない
をテーマにお話ししました。
治療院に初めてお問い合わせをいただく時に、時々聞く言葉があります。
「わらにもすがる思いで連絡しました」
痛みや不調が長引き、病院や薬、整体やマッサージなどを試しても変わらず、何とかしたいという切実な気持ちで連絡してくださる。
その気持ちはよく分かります。
ただ、以前からこの言葉には少し違和感がありました。
あらためて意味を調べてみると、「わらにもすがる」とは、溺れている人が頼りにならないわらにまでつかまろうとする、という意味です。
つまり、追い詰められて、役に立たないものにまで頼ろうとするたとえです。
そう考えると、初めて連絡する相手に使う言葉としては、少し注意が必要かもしれません。
言っている方に悪気はなくても、受け取る側には違う形で届くことがあります。
同じ気持ちを伝えるなら、
「本当に困っていて相談しました」
「一度、体をみていただきたくて連絡しました」
「何とか改善したくて相談しました」
この方が、切実さも伝わり、相手への敬意も残ります。
言葉は、話している本人の気持ちだけで決まるものではありません。
相手にどう届くかもあります。
今回は、治療院へのお問い合わせで感じていた違和感から、言葉の選び方についてお話ししました。
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