「そのAIの答えに、最後に『それは違う』と言ったのは、いつですか」
最近、いろいろな方にこれを聞いています。返ってくる答えは、たいてい同じです。「AIが出すもの、けっこうまともだから、そのまま使っちゃう」。
正直に言うと、私自身もそうです。このコラムもClaudeと書いていますが、一緒にやればやるほど最初の精度が上がるので、私が反論する回数は減っていく一方です。
ところが逆に、AIのほうが人間に反論してくる、という話を聞きました。2026年7月に公開されたClaude Opus 5について、あるAIエンジニアが書いていたコメントです。自分の設計に反論され、押しても折れず、代案まで出されたと。
そこで思い出したのが、1999年のことです。
新卒でアンダーセンコンサルティング(いまのアクセンチュア)を受けたとき、グループディスカッションがありました。当時、就活生の間には噂がありました。「司会をやったら落ちる」「誰かに反論したら落ちる」。
私は手を挙げました。理由は単純で、おかしいと思ったからです。落とすためのものなら、そもそも会社が「司会を決めてください」と言うわけがない。
そこから、司会として何をやったか。人事の方に後から聞いた「あの場で何を見ていたか」の答え合わせ。そして、日本企業とアメリカ企業の会議で私が見てきたものについて話しました。
意見をぶつけるときに、絶対にやってはいけないこと。論破しないこと。AでもBでもないCを探すこと。
ただ、ここまでは正論です。明日から自分の会社でやれるかというと、そんなに簡単ではありません。では、どうするか。そこも正直に話しています。
最後に、いま私が少し怖いと感じていることも。
▼この回のもとになった記事
https://hia.regulus-solutions.com/posts/ai-era-power-to-disagree
▼この回で触れたもの
Anthropic「Introducing Claude Opus 5」(2026年7月24日公開)
本編で紹介したのは、この発表ページに掲載された早期利用者のコメントです。Anthropicによる計測データではなく、一人の利用者の体験談として扱っています。
https://www.anthropic.com/news/claude-opus-5
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