今回で#10です。キリがいいので、なぜ私が「学長」をやっているのかを、一度きちんとお話ししました。
話は、26年前にさかのぼります。
大学2年の後半から卒業まで、個別指導の学習塾で講師のアルバイトをしていました。動機は、まったく立派ではありません。時給がよかったのと、学歴がそのまま活かせる仕事だったから。その程度です。
ところが、最初の1コマ、60分で確信しました。これは楽しい、と。
そこから2年半、五教科すべてを教えました。授業のない日も教室に行っていました。時給のことは、どうでもよくなっていました。
いま私がHIAで掲げている4つの力——診断力、言語化力、評価力、伝達力——は、思いつきで並べたものではありません。あの2年半、毎日そのまま使っていたものです。
たとえば診断力。「一次関数がわからない」と言ってきた生徒に、いきなり一次関数を説明してはいけません。本当は、文字式まで戻らないといけないことがある。中学生に小学生の算数を教えたことも、少なくありません。
診断を間違えると、その60分がまるごと無駄になります。その1分1秒には、保護者の方が払った月謝がかかっています。
評価力の話もしました。答えが合っていても、どうやって解いたかを必ず聞く。これは、AIの出力に対してもまったく同じことだと思っています。
大学3年の秋、本気で塾業界に進もうかと考えました。なぜその道を取らなかったのか。そして26年後、なぜまた同じことを始めているのか。
最後に、#11以降でやっていきたいことについても話しています。
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