「勉強は量より質が大事」
「いや、まずは圧倒的な量をこなすべき」
受験勉強では、よく「量か質か」という議論が出てきます。
今回の国語ラボラジオでは、この「量か質か」という問題を少し違った角度から考えてみました。
実は、僕は「質の高め方」には大きく2種類あると思っています。
① 圧倒的な量をこなして、試行錯誤の中から無駄を削ぎ落とし、自分なりの「質」を作っていく方法。
② すでに確立された成功へのルートを理解し、「自分はどうなりたいのか」「そのために今の勉強にどう向き合うべきか」という意識を持って、一つひとつの行動の質を高めていく方法。
ゼロから何かを開拓する場合には、前者が非常に強い。
一方で、中学受験にはすでに長年の指導や研究によって蓄積された「合格までのルート」があります。
だからこそ、限られた受験期間の中では、ただ大量に問題をこなすだけではなく、「どういう意識でその一問に向き合うのか」という質の高め方も重要なのではないか。
では、もし自分で質を高めることも、膨大な量をこなすことも難しい場合はどうするのか。
そこでは、大人による学習管理や物量という別のアプローチが必要になってきます。
今回は、そんな「量」と「質」の関係について、中学受験の現場から考えてみました。
後半の「入試問題の紹介」では、2025年度青山学院中等部で出題された、吉野弘さんの「奈々子に」を取り上げます。
「お父さんはお前に多くを期待しない」という印象的な言葉から始まり、
「健康」と「自分を愛する心」を子どもに残したいと語る詩。
受験勉強では、ついつい子どもに期待をかけすぎてしまう大人も少なくありません。
そんな中で、「まず自分を大切にすることが、他者を大切にすることにつながる」というメッセージを持つ文章を入試問題として出題することに、僕はとても興味深さを感じました。
■今回のテーマ
・「量か質か」という議論をどう考える?
・質を高めるには2つの方法がある
・中学受験では「ゼロから教科書を作る」必要はない
・意識によって勉強の質を高める
・質を担保できない場合、なぜ物量が必要になるのか
・2025年度 青山学院中等部「奈々子に」
中学受験の勉強法や、子どもとの向き合い方について考えるきっかけになれば幸いです。
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