‐ストレスマネジメントをこえて‐ 哲学と心身調和のマインドフルネス
【講座日時】
・第1回 4/26(土)10:00~11:30 「マインドフルネスってなあに?」
・第2回 5/31(土)10:00~11:30 「いろんなマインドフルネスを見てみよう!」
・第3回 6/28(土)10:00~11:30 「私たちのマインドフルネスを創ろう!」
※ 講座は顔出しでの参加をお願いいたします
・毎日瞑想 21:00~21:10
※都合によりお休みになることがあります
【場所】 オンライン ※お申込み後にリンクをお送りいたします。
【費用】
① 3回講座+3か月間の日常10間瞑想:非会員12000円,(えんの木会員8000円)
② いずれかの講座1回につき:非会員:5,000円,(えんの木会員4000円)
③3か月間の10分間瞑想のみ:非会員:4500円(えんの木会員:3000円) ※ 顔出しなしOK
【申し込み〆切】2025年4月16日(金)
・解説動画 https://youtu.be/YE1L0uoZRLQ
・申込みフォーム https://forms.gle/54ygHGBpb6Z4k3ZX9
・地域の安心とつながりのNPOえんの木HP https://en-no-ki.website/
・えんの木入会のフォーム https://forms.gle/2EtK4enhx3CfR5EG6
1.いくつかのマインドフルネスの定義と一貫しているもの
ジョン・カバットジン
「マインドフルネスとは,意図的に,今この瞬間の体験に,判断をすることなく注意を向けること」
Bishopら
「マインドフルネスとは, 注意の領野に生起してくる一つ一つの思考,感情, 感覚がそれとして認識され,ありのままのあり方で受け入れられるような,判断を入れず(non judgmental),現在の瞬間に中心を置いた(present-centered)気づき(awareness)である」
Siegel
「マインドフルネスとは,受容(acceptance)を伴う,現在の経験への気づきである」
① non-judgmental(判断を加えない)
自分が今している経験がどのようなものであれ評価や判断を加えず,受容の態度でそれをありにままに観察する
・好き嫌いや善悪の判断に基づいて行動しがちで、それを手放して観察することを勧めている。
・心理療法の世界では「脱中心化」と呼ばれ,自分の体験に振り回されないようにそこから少し距離を置いたりスペースをつくる
②present-centered(現在の瞬間に中心を置く)
今の経験を過去の記憶や未来への期待と関係づけて評価せず,今起きていることに注意を向け気づいていく。
〈doing〉モードから〈being〉モード(状況を変えようとしないで受容しそのままに在らせておくので「今,ここ」 を直接的に親密に味わう)へ
2.注意スキルとしてのマインドフルネス
【自動操縦に対する対抗策】
・気がかりにとらわれて現在の瞬間から離れてしまいやすいこと、自分のしていることや経験していることに無自覚なまま習慣的に生きてしまう。その対抗策としての位置づけ。
・判断を入れないようにして現在の瞬間に注意を向けるという「注意のスキル」…システマティックな方法やプログラムに従ってそのような質の注意をスキルとして磨き,身につける
・痛みのマネジメント,依存症からの回復,ストレスの低減, 心理療法のバージョンアップに貢献し科学的にも証明され、教育,スポーツ,ビジネス,兵士の訓練など広範に応用、誰でも訓練可能なスキルとして
3.マインドフルネス・サティ・念
「mindfulness」…英語圏においてsatiの訳語。独立した単体の世俗的なエクササイズ,あるいはメソッド,テクニック。主にテーラワーダ仏教から、宗教的文脈・枠組みから外に取り出され「マインドフルネス」として成形されなおして“パッケージ化”され,世俗的な文脈へと持ち込まれた。
「sati(サティ)」…パーリ語の仏教用語。仏教教義に基づいた宗教的修行体系の中の一部分 。仏教におけるサティ「忘れない」こと、忘れていることに気がついたら「思い出す」こと
「念」…自分が解脱を求めて学ぶ仏道の修行者であること,修行者として守るべき戒律,修すべき禅定,獲得すべき智慧があること,どこにいても何をするにしてもこのことを常に思って忘れない(常思不忘)
4.マインドフルネスの悪用を防ぐために
・世俗的な欲望の満足や成功のためのメソッドとしてデザインされていないこと
【ティク・ナット・ハンのマインドフルネス】
・善と不善とを区別する倫理的基準(戒)とワンセットで…自分が身・口・意が自他に苦しみなどの不利益をもたらすことを行っているかどうか,あるいは自他の幸福や安寧を増進する善なることをしているのかどうかをきちんと見通し判断する
・苦しみの原因を見分ける枠組みと、生きる道を正しく実行しようとする動機づけ,苦しみの原因を取り除く(悩まないようにしようとすること自体が悩みの原因)ための知識(正見)
・自分も他人も大切にすることを促進すると、邪魔になることを見分ける
・マインドフルネスを維持しようと努力する(正精進)
・正しい動機づけを忘れないようにし,瞑想の対象と目的を忘れないようにする
【参考】
藤田(2014)「日本のマインドフルネス」へ向かって, 人間福祉学研究 第7巻第1号
【ベストコメント】
うまいんだフルネス
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