【脳機能】処理速度とは
1.処理速度とは
・子どもの視覚的判断、意思決定、 決定実行の速度と正確さ
・WISC-Ⅴの5因子の内の一つで「PS」と表記される
・視覚的探査、視覚の弁別、視覚的短期記憶、視覚と運動の協応、集中と関連している可能性
・PSI得点が高いと、視覚情報を素早く識別し、迅速かつ正確に決定し、素早く実行に移すことができるが、低いと、視覚の弁別がむずかしい、意思決定が遅くなり、運動も遅くなる可能性
2.処理速度の値が低い子の特徴
・課題の完了に時間がかかる
・視覚的運動的課題が苦手…パズルなど
・注意が散漫になりやすい
・何度も見本や書いたものを確認しながら書く
・ASD、PDDは低くなりやすい
3.処理速度の値が低い子への支援
・制限時間の延長や補助サポート、タスクの分割で取り組みやすいようにする
・集中しやすいように落ち着いた環境を準備する
・短い時間で集中する練習
・練習の機会を増やす
・丁寧にポジティブフィードバックを行いモチベーションを下げないように
【参考】
田中・鈴木(2022)日本版WISC-Ⅴの改訂点に見る新たな展望, 豊岡短期大学論集 第19号
【ベストコメント】
①心理学は人間の心の答えを理解する学問ではなく、人間の心へのアプローチをする学問で、だからこそ多岐にわたるアプローチがあり、どれも完全な正解とはなり得ていない。
人間の心に近づくために日々研究を重ねるものだ。
って言われて、はぁなるほど。と思ったオリエンテーションを思い出しました。
面白い話題でした
②知能検査とは関係ないですがカウンセラーの方が言うには「複数の依存先があることを自立と言い、依存先がひとつしかないことを執着と言います」と言うてて、依存することをダメだと思い込んでいる人が多いなとはっとさせられました。健全で適切な依存先はたくさん持っていると支えになりますね。 #知能検査 #知能 #IQ #脳 #心理学 #臨床心理士 #公認心理師 #WISC5 #WISC