【深夜の工場の匂い】
こんばんは、ビジネス発信参謀のYOSHIです。 いきなりですが、工場の油の匂い、好きですか? 僕は好きです。あの切削油と鉄が混ざった独特の匂い。日本のモノづくりを支えている匂いですよね。
でも、最近その現場で、ため息をついている経営者が増えています。 「機械が古くて、生産性が上がらない」 「ライバルは最新のロボットを入れたらしい」 「でも、うちは数千万円の投資なんてできない…」
そんなふうに、40年選手のプレス機を撫でながら、諦めかけていませんか? その気持ち、痛いほどわかります。 でも、今日はあえて言わせてください。
「そのボロい機械こそが、実は宝の山なんですよ」と。
今日は、お金をかけずに、昭和の機械を最新鋭のスマートマシンに変身させる「0円IoT」の話をします。 これを聞けば、もう高い設備カタログを見て落ち込む必要はなくなりますよ。
【本題①:F1のピットインに学べ】
まず、根本的な誤解を解きましょう。 生産性を上げるのに、機械の最高スピードはいりません。 ここを勘違いしている社長さんが多すぎます。
F1レースを想像してみてください。 レースの勝敗を決めるのは、エンジンの最高時速でしょうか? もちろんそれもありますが、現代のレースで一番差がつくのは「ピットインの時間」なんです。 いかに速くタイヤを変えて、コースに戻るか。ここで数秒もたつくと、簡単に抜かれます。
工場も全く同じです。 最新のマシニングセンタを入れて、加工スピードを2倍にしたとしましょう。 でも、段取り替えに時間がかかったり、材料待ちで止まっていたり、ちょっとした詰まり(チョコ停)で頻繁に止まっていたら、どうでしょうか? これは、フェラーリに乗って渋滞にハマっているのと同じです。全く速くない。
逆に、古い機械でも、この「止まっている時間」を極限までゼロにできれば、生産性は簡単に倍になります。 つまり、戦うべきは「機械の性能」じゃなくて、「見えない停止時間」なんです。
【本題②:スマホで機械の「声」を聞く】
じゃあ、どうやってその「停止時間」を見つけて減らすのか。 ここで多くの人は「IoTだ! センサーだ! キーエンスだ!」ってなるんですが、そんな数千万円もするシステムはいりません。
みんながポケットに入れている「スマホ」を使います。
やり方は小学生でもできます。 機械の横に、QRコードを印刷して貼っておくんです。 機械が止まったら、現場の職人さんがスマホでそれを読み込んで、「刃が欠けた」とか「材料待ち」っていうボタンをポチッと押す。 たったこれだけです。
これをやるとどうなるか。 「いつ、どの機械が、なぜ止まったか」が、全部データとしてクラウドに溜まっていきます。 そうすると、見えてくるんです。 「あ、この旋盤、毎週火曜日の午前中にチョコ停が多いな」とか。 「ベテランの佐藤さんが休みの日は、段取り時間が倍になってるな」とか。
これが「工場の健康診断」です。 どこが悪いか分かれば、手術ができますよね。 「火曜の午前は材料搬入で通路が狭くなるから、搬入時間をずらそう」 これだけで、お金を一銭もかけずに生産性が10%上がったりするんです。
【本題③:GASで0円実装】
「理屈はわかったけど、そんなアプリ作るお金ないよ」 「IT企業に頼んだら、見積もり300万とか言われるんでしょ?」
大丈夫です。0円で作れます。 Googleが提供している無料のツール「GAS(Google Apps Script)」を使えば、自作できるんです。
今日のNote記事に、この「稼働ロガーWebアプリ」のプログラムコードを全部載せておきました。 これをコピペして、ちょっと設定するだけで、明日からあなたの工場の機械が「喋れる」ようになります。
あと、これのいいところは、「社長のスマホに通知が飛ぶ」ように設定できることです。 現場でトラブルボタンが押されたら、社長のスマホが震える。 そうしたら、すぐに現場に走って行ってください。 「大丈夫か! 部品の発注すぐやるぞ!」って声をかけてあげてください。
これまで現場のトラブルは、職人さんの孤独な戦いでした。 でも、このボタンがあれば「社長がすぐに助けに来てくれる」。 そう思ってもらえたら、現場の士気は爆上がりします。 これが、デジタルを使った一番の「生産性向上策」かもしれません。
【鉄とコードの融合】
古い機械を捨てるのがDXじゃありません。 古い機械に「知能」を与えて、職人さんと一緒に戦う「サイボーグ」にするのが、令和の町工場の勝ち方です。
今週末、ホームセンターでQRコードを印刷する紙を買ってきて、工場をハックしましょう。 詳しいやり方は、概要欄のNoteを見てください。
それでは、また明日。 ご安全に!
https://note.com/samurai_business/n/n6c441a85ee42