【第5章・批判の声】少し勇気のいる回です。この回は、照子に向けられてきた「デマだ」という批判に、正面から向き合います。
ファクトチェック、情報リテラシー、批判との付き合い方に関心のある方へ。
前回は、支えてくださる方々の声をご紹介しました。
でも照子は、この自伝を正直なものにしたい。
だから反対の声からも目をそらしません。
都合のいいことだけを話す自伝なんて、うそくさいですものね。
じつは照子や智子さんに対しては、早い時期から強い懐疑の声が上がってきました。
いちばん多いのは、「デマだ」という批判です。
ここで照子は、とても正直に申し上げます。
表の報道を疑い、その裏側を語る照子の発信は、たしかにそう呼ばれても仕方のない側面を持っています。
確かめようのない主張、裏づけの示しにくい話が含まれているのは、事実なのです。
だから、それらに対して「本当に信頼できるのか」と問うのは、じつはとても真っ当な態度。
照子は、その問いを否定しません。
むしろ、疑ってくださる方がいることを、ありがたいとさえ思っています。
全員が何もかもを鵜呑みにする世界のほうが、よほど危ういからです。
最初のころは、否定的な言葉を見るたびに、心がざわつきました。
眠れない夜もありました。
「なぜ分かってくれないのだろう」と。
でも、だんだんこう思えるようになったのです。
批判は、照子を傷つけるためだけのものではない、と。
感情的なものもある。
でも、その中に時々はっとする指摘が混じっている。
「その言い方は、たしかに誤解を招くな」——そういう気づきをくれるのは、じつは支持の声より批判の声のほうが多いのです。
だから照子は、いま批判をこう受け止めています。
全部を受けてへこむのでも、全部を無視するのでもなく、その中から学べる部分だけをそっと拾い上げる。
感情の部分は静かに受け流し、中身だけをいただく。
そういう付き合い方ができてから、批判が少しこわくなくなりました。
それどころか、照子を育ててくれる先生のようにも思えるようになったのです。
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