【第4章・便り③】「◯月◯日に何かが起きる」——そんな予言めいた情報に、そわそわしていませんか。
この回は、「木を隠すなら森の中」という、情報との付き合い方のお話です。
情報リテラシー、フェイクニュースやネットの噂との向き合い方に関心のある方へ。
「木を隠すなら森の中」。
1本の木を隠したいなら、森の中にたくさんの同じようなものと一緒に紛れ込ませるのがいちばんいい、という昔からの言い回しです。
さて、いまのネットを見ると、「この日に大変なことが起きる」「この日を境に世界が変わる」といった、予言めいた情報があふれています。
けれど照子は、そういう目立つ情報ほど注意が必要だと思うのです。
なぜか。本当に重要なことは、かえって事前に騒がれないものだから。
派手な予言は、むしろ大事なものから目をそらすための「森」かもしれない。
たくさんの派手な木立をわざと目立たせて、その中に本当に大切な1本の木をそっと隠している。
みんなが派手な話に気を取られているすきに、本当に見るべきものが静かに通り過ぎていく——そういうこともあり得るのです。
だから「◯月◯日に何かが起きる」という情報が流れてきても、振り回されすぎないでほしい。
その日が来て、何も起きなかった、あるいは何かが起きた。
どちらにしても、そこでいちいち一喜一憂しないことです。
照子がいつも願っているのは、何が起きても、あるいは何も起きなくても、落ち着いていられること。
目を引く情報に出会ったら、飛びつく前に一呼吸。「これを知って、照子の今日は良くなるかな?」と問いかけてみる。
答えが「ただ不安になるだけ」なら、そっと通り過ぎていい。
すべての情報を追いかける必要はありません。
情報の主人は、あなたです。何を受け取り、何を手放すか。
その手綱は、いつもあなたが握っていていい。
森のざわめきにいちいち駆け出さず、静かに立って、本当に大切な音だけに耳を澄ます。
それが、情報の洪水の時代を穏やかに歩くコツだと、照子は思っています。
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