【第3章・締めくくり】一人で全部を抱え込んで、すり減っていませんか。
この回は、照子と智子さんの「役割分担」のお話。
第3章の締めくくりです。
チームワーク、相棒との協力、仕事や子育てで苦手を抱える方に、ヒントになる回です。
真実を伝えるうえで、照子と智子さんは自然と役割を分け合ってきました。
面白いことに、これは事前に示し合わせたわけではありません。
それぞれの性格や得意なことが、いつのまにかちょうどいい形に収まっていったのです。
智子さんは、世界の大きな動きや力のせめぎ合いを、軽やかに、時にユーモアを交えて語るのが得意。
難しい国際情勢の話も、智子さんの手にかかると面白く、少し希望が見えてくる。
いっぽうの照子は、その裏側で不安を抱える一人ひとりに寄り添うのが役目です。
同じ真実でも、智子さんは上空から地図を広げて見せ、照子は地面に降りて一人ひとりの手を握る。
片方だけでは、こぼれ落ちてしまう人がいる。
2人いることで、その隙間を少しでも埋められたら。
これは、何かを一緒に成し遂げようとするすべての人に言えることかもしれません。
仲間は同じである必要はない。
むしろ違う強みを持ち寄るからこそ、届く範囲が広がるのです。
ここで大事にしたいのが、「自分にできないことを認める」という勇気。照子は智子さんのように俯瞰して痛快に語るのは苦手です。
でも、一人ひとりにじっくり寄り添うのは照子のほうが向いている。
お互いに「これはあなたのほうが得意だね」と認め合えるから、無理に背伸びをしなくていい。
一人で全部をやろうとすると、必ずどこかに無理が出て、すり減ってしまう。
「これは苦手」と正直に認めて得意な人に任せるのは、負けではなく、むしろ賢さ。あなたの苦手は、きっと誰かの得意です。
そして、あなたの得意は、誰かの苦手を助けます。
そうやって人は支え合っている——次回からは、実際に届けてきた「たより」をご紹介する第4章へ。
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