【第5章・最重要回】「信じる」でも「否定する」でもない、第3の道がある——この自伝全体でいちばん大切なお話かもしれません。
テーマは「真実と、どう向き合うか」。
クリティカルシンキング、自分の頭で考える力を育てたい方に、ぜひ聞いてほしい回です。
照子のような発信と、あなたはどう向き合えばいいのか。
2つのポイントでお話しします。
1つめ、事実の主張と、1つの見方・たとえ話とを、意識して切り分けること。
照子の発信の中には、確かめられる事実もあれば、あくまで1つの見方にすぎないものもあります。
それを分けて聞くだけで、ずいぶん振り回されにくくなります。
そして2つめ。
じつは、既存の報道に向き合うときとまったく同じ姿勢なのです。
テレビや新聞を鵜呑みにしないのと同じように、照子のような発信者も鵜呑みにしない。
どちらか一方だけを疑って、もう一方を全部信じる。
それでは結局、また偏ってしまいますよね。
誰かの語る「真実」を、いったん受け止めたうえで、自分の頭で吟味する。
判断の主導権を、いつもあなたの手に残しておく。
照子はあなたに「信じてほしい」とは言いません。
「楽」も差し出しません。
「疑っていい」「自分で確かめて」と言う。
それは不親切に聞こえるかもしれません。
でも、それがあなたをいちばん自由にすると信じているからです。
考えるのは疲れます。
でもその疲れは、あなたをあなた自身の主人でいさせてくれる、大切な疲れ。誰かに判断を明け渡したラクさより、自分で迷いながら選んだしんどさのほうが、ずっとあなたを強くします。
信じるでも疑うでもなく、確かめる。その道が、いちばんあなたを裏切らないと思うのです。
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