本放送は、「核融合発電業界の最新動向(2025年)」の要約抜粋音声です。ご関心があれば原文レポートもお読みください。
https://note.com/better_equation/n/n8e6e921f9bfe
ーー音声要約ーーー
核融合発電業界は、太陽の反応を地上で制御し、長寿命放射性廃棄物を出さない究極のクリーンエネルギーとして注目されています。従来の研究開発中心から、2010年代後半以降は民間企業が多数参入し、新たな産業セクターとして急成長しています。
世界の市場規模は2024年に約3,314億ドルに達し、特に民間資金流入により年平均成長率は加速、2029年には約4,795億ドル規模が予測されています。市場は米国がリードし、中国、EU、日本も重要プレイヤーです。
業界再編が進み、世界で30社以上のスタートアップが開発レースに参画、累計約50億ドルが投じられています。石油・電力大手による戦略投資や、IT企業(Google、Microsoft)との提携も活発です。特にMicrosoftとHelion Energyの電力購入契約は、2020年代内の商業電力供給実現を目指す世界初の事例として注目されています。
技術的には、磁場閉じ込め、慣性閉じ込め、ハイブリッドなど多様な方式が並行して追求されています。Commonwealth Fusion Systems(HTS磁石)、Helion Energy(直接発電)、京都フュージョニアリング(周辺技術)などが主要企業として挙げられます。各国政府も政策支援を強化し、産業育成を図っています。
各社は2030年代前半の商業炉稼働を目標に掲げ、今後数年間の実証成果が鍵となります。「競争と協調」が共存する過渡期を経て、核融合発電が新たなエネルギー産業として確立する可能性が高まっています