マコーミックはこの25年間で、単なるスパイス製造から高収益なグローバル企業へと生まれ変わりました。2000年以降、欧州のデュクロや中国のAsia-Pacificを買収し、世界地図を塗り替えるように市場を拡大しました。
圧巻は2017年のRBフーズ買収(42億ドル)で、マスタードのフレンチズやホットソースのフランクスを獲得し、調味料界の勢力図を一変させました。さらに、高級品のチョルーラや健康志向のフォナ・インターナショナルなど、時代の嗜好に合わせた高付加価値企業を次々と傘下に収めています。
一方で包装事業の売却や、インドのコヒノールブランドの手放しなど、成長戦略に合致しない事業は果敢に整理しました。この徹底した「選択と集中」により、時価総額は約180億ドルへと飛躍しました。M&Aを梃子に成長し続けるその姿は、食品業界におけるポートフォリオ経営の真髄を体現しています。