今回の本は『はたらかないで、たらふく食べたい』。
著者:栗原 康
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480437204/
【記念すべき第100回!いつも聴いてくださり、ありがとうございます】
えなりが何度も紹介している栗原康さんの本。今回は学術書ではなくエッセイ。
アナーキスト・栗原さんの無邪気さと素朴さが伝わってくる、赤裸々なエピソード満載の一冊です。
【話すこと】
・アナーキズム=無政府主義というよりも「支配をなくそう」という思想がしっくりくる
・アナーキズムを知ると楽になる。「働かなきゃ」という規範からの解放
・病気で働けない時の罪悪感も、支配者によって作られたものじゃないのか
・思想のつまみ食いでいいと思う
・1、2割は助ける・助けてもらう余白を持っておくことが大事
・行き過ぎた個人主義は全て自己責任でしんどくない?
・「地図を捨てて歩くこと」栗原さんが尊敬する思想家の言葉
・地図──行くべき道が決まっている──支配の象徴
・フェミニズムの例:女性が家から外に出る=「家」という地図を破り捨てた
・一度地図を破った経験があれば、また破れる。成功体験が大事
・最速が至高とされている。マップアプリに支配されて方向感覚が退化している現代
・賃金労働の起源は奴隷制。労働力を商品化することで人間が交換可能に
・家や結婚の起源も奴隷制(伊藤野枝の指摘)
・恋愛中はお互いのために何かしたいのに、結婚したら役割で縛られる
・契約+世間の目=支配関係の発生
・ブラック企業で「ここでしか働けない」と思わされている人たち→アナーキズムを知ると楽になるのでは
・「働かないでたらふく食べたい」と言ったら怒られそうな日本社会。いかに私たちが「せねばならぬ」の中で生きているか
一言
支配に気づくことが自由への第一歩。もっと楽に、縛られずに生きてもいい
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