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快食ボイス696・若い世代を戦場に送らないために、今考えておきたいこと

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はじめに 正月明けの月曜日、仕事始めという人が多いだろう。 そんな中、僕はどうやら風邪気味である。 1月2日の夕方、雪の中を1時間半歩いた。 ボタ雪が混じるような重たい雪が降る中だったので、思った以上に身体にこたえたようだ。 昨日の放送を聞き返してみると、鼻をすする音も入っており、すでにその頃から兆候は出ていたのだろう。 風邪薬を飲み、早めに治したいと思いつつ、今日はどうしても気になる話題がある。 --- 主権国家の大統領を拘束するという「無茶」 アメリカがベネズエラのマドゥロ大統領を拘束したというニュースを見て「かなり無茶だ」と感じた人が多いはずだ。 確かに、マドゥロ大統領には麻薬カルテルとの関係など、擁護しがたい疑惑がある。 ベネズエラ国内でも、彼の拘束を歓迎する声があるという指摘もある。 しかし、それとこれとは別の話である。 国民が喜んでいるからといって、他国が主権国家の大統領を勝手に拘束し、裁こうとしてよい理由にはならない。 アメリカの国内法がベネズエラに適用される、などという理屈は、どう考えても筋が通らない。 これを許してしまえば、「何でもあり」になってしまう。 --- 豊かだった国、停滞した国 ベネズエラは、かつて南米で最も豊かな国の一つだった。 シモン・ボリバル・ユース・オーケストラからグスターボ・ドゥダメルが世界に出てきた時代、その背景には国家の豊かさがあった。 しかし社会主義体制への移行後、停滞が続き、今では南米で最も豊かな国はチリだと言われるようになっている。 国家の選択が、長い時間をかけて国の姿を変えてしまうという典型例だろう。 だが、だからといって外部から力で「是正」してよい話ではない。 --- アメリカの焦りと歴史の既視感 トランプ大統領には、中間選挙を前に「実績を作らなければレームダックになる」という焦りがあるのかもしれない。 だが、歴史を学べば、こうした自己保身や短期的ロジックが、世界を大きな戦争へと押し出してきた例はいくらでもある。 第一次世界大戦も、第二次世界大戦も、決して「最初から大戦争だった」わけではない。 小さな無茶が積み重なり、引き返せなくなった結果だ。 --- グリーンランド発言と地政学 さらにトランプ大統領は、グリーンランドを「ほしい」と言い始めている。 北極海を中心にした地図を見れば、グリーンランドが軍事的・地政学的に極めて重要であることは理解できる。 しかし、グリーンランドはデンマークの自治領である。 「戦略的に重要だからウチにくれ」という話が通るなら、それは武力による現状変更と何が違うのか。 ロシアがウクライナでやっていることと、本質的に変わらない。 --- あれが許されるなら、これもいいだろう 国際社会がロシアの侵攻を止められていない現状を見れば「だったら中国もやっていいのではないか」という論理が生まれても不思議ではない。 実際、2026年は台湾侵攻の可能性が最も高い年だと、アメリカのシンクタンクは以前から分析している。 中国経済は減速しているが、それでも規模は大きい。 習近平国家主席も年齢を考えれば、「やるなら今」という判断に傾く可能性はある。 台湾の場合、中国にとっては「内政問題」と言い張れる余地がある。 香港のときと同じ構図だ。 国際社会は非難はしても、決定的な介入はできなかった。 --- 日本は「最前線」にいる 日本は台湾と国交を結んでいない。 国交を結んでいるのは中国である。 アメリカが日本を同盟国として重視するのは、価値観の問題だけではない。 ロシア・中国・北朝鮮という社会主義国家群に対する「防波堤」として、日本は極めて戦略的な位置にある。 つまり、日本はすでに最前線なのだ。 「憲法9条があるから何もしません」と言って済む状況ではない。 --- 年寄りの杞憂で終わるならいい 年を取ると、社会の行く末を悲観的に考えがちになる。 司馬遼太郎もそうだったし、晩年に過激な発言が増えた学者もいる。 だから、これが単なる年寄りの心配で終わるなら、それでいい。 自分自身も、楽観より心配に寄る年齢になってきている自覚はある。 しかし、本当に怖いのは別の点だ。 --- 若い世代を戦場に送らないために 自分の年齢を考えれば、最前線で戦うことはない。 だが、今の若い人たちが戦争に駆り出される可能性は、決して絵空事ではない。 台湾有事が長引けば、自衛隊だけでは人員が足りなくなる。 ウクライナが今直面している最大の問題も、まさに兵士不足である。 そんな状況を、次の世代に背負わせたくはない。 それだけは、強く思う。 --- おわりに 祈ったところで、現実は変わらないかもしれない。 それでも、考えることはできる。 正月早々、重たい話で申し訳ないが「ベネズエラが良くなるならそれでいいじゃないか」という単純な話ではないということだけは、多くの人に考えてほしい。 世界は、思っている以上に一本の線でつながっている。 その線の延長線上に、日本と、そして若い世代の未来があるのだから。
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